3月も末ともなれば昔は歓送迎会の連続だったが、コロナ禍以降は徐々にそんなイベントも減ってきて今年も開催はなし。


しかしながら本社からの来訪者が続き、そんな方々を迎えての懇親会はしっかりあったりして。大都会ながら自然も多く、海鮮、ジンギスカン、ラーメン、スープカレー等々美味しいものも目白押しと思われている札幌は、各地からの出張のターゲットとなっているのは仕方ないのだが、業務時間もそんな方々の対応で時間が割かれ、夜も懇親会というのが続くとさすがに閉口気味に。最近は居酒屋の宴会費用も高騰してるし、昔だったら食べ飲み放題で3,000円台だったジンギスカンも倍近くにまで跳ね上がってるしで、財布への影響もばかにならない。そんな中、懇親会の後の二次会に珍しく付き合って二日酔い気味だった先日、酔い覚ましにとランチは珍しくラーメンを食べることに。たまに寄る駅地下のラーメン屋が結構な行列だったので、同じ駅地下の別な店舗で一番人気のコク味噌ラーメンを注文。

もやしの量が半端ないのは札幌ラーメンらしいところだが、一口食べたらこれが一番人気?な感じ。周りのほとんどの方も同じメニューのようだが、皆さん美味しそうにいただいている様子。なんだか量も多いしで、普段は絶対に残さないのに泣く泣く?かなりの量を残して退店。金曜のランチでもいつも食べてた焼きそばが、なんだか味も濃厚に、量も多く感じて・・・。

歳をとるってこういうことなのかとちょっとだけ落ち込んだりして。というどうでもいい話は横に置いといて、今週もぼちぼち始めることにしましょうか。



昨日は、ススキノにある映画館で公開されたばかりの「ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。」を鑑賞。

東京ロッカーズ前夜辺りから東京のパンクロックシーンに関わってきた写真家・地引雄一の著書「ストリート・キングダム」を原作にした作品で、脚本が宮藤官九郎、監督は自らもパンクバンドのばちかぶりで活躍していた田口トモロヲ。

リザードのモモヨを軸に東京ロッカーズの始まりから終わり、また、その後のムーブメントを丁寧に描いた、ある意味当時の東京のパンクロックシーンの記録的意味合いも持つ作品。バンドや人物の名前は変えつつも、作品の中で描かれているエピソードのほとんどが実話であると思われる。


各バンドの演奏シーンでは実際のバンドの音源が使われた「あてふり」ではあるものの、演者の演奏は当時の各バンド、各メンバーのパフォーマンスとほぼ同様であることに驚かされる。特にリザードのモモヨとカツ、フリクションのレック、スターリンの晋太郎、ゼルダのサヨコの動きの正確さに驚愕。

地引雄一とリザード界隈とのストーリーはほぼ承知の内容だったが、フリクション、スターリン、江戸アケミと地引雄一の関係性の深さはちょっと驚きだったり。そんな中でモモヨ、チホ(ゼルダ)、地引の3人が織りなす自主レーベルジャンク・コネクションの立ち上げと、テレグラフレコードからリザードの「彼岸の王国」をリリースする際のエピソードがなんだか泣けてきたり(実際に泣きました)したが、この辺りはかなり脚色されてたものかも。

それにしても、東京の、日本のパンクロックシーンを築き上げたムーブメントだったとはいえ、世間的にはマイナーなバンド群のストーリーが、40年以上も過ぎた今になって映画化され、それもミニシアター級の映画館ではなく、大型シネコンの複数スクリーンで何日も上映されるとは。しかも自分の上映回でまさかのほぼ満席(しかも見た感じ、普通のおじさん、おばさんばかり)の光景を目の当たりにすることになるとは今の今でも信じられない気持ち。公開日にはローカル新聞でもかなりの紙面を使って紹介されてたくらい。

就職応募用の履歴書の「尊敬する人」の欄に菅原庸介(モモヨ)と森山達也の名を連ねて書いて担任に「こういうのは普通は父親の名とか偉人の名を書くものだ」と叱られた18歳の自分に「お前は間違ってなんかいなかった」と伝えてあげたいところだ。


まだまだこれから上映が続くので詳しい内容に触れないが、劇中、じゃがたらのアケミ(作品ではごくつぶしのヒロミ)がユーイチに向かって放った「俺は俺のロックをやる。お前はお前のロックン・ロールをやれよ」という言葉が、自分に投げかけられたようで、鑑賞後も頭から離れないでいる。

俺は俺のロックン・ロールをやれているのか?いや、そもそも自分のロックン・ロールを見つけているのか?40年以上も前の昭和の時代から令和を生きる自分にとんだ難題を投げつけられて右往左往しているのがなんだか恥ずかしい。


エンドロールで流れる宣戦布告(峯田和伸×若葉竜也/原曲リザード)では「見つけようビートの王国を」、「もう一度やってみるのさ」、「その気になればできるはず」と歌われ、更にこちらの心が揺さぶられる。さてさて、早いとこ何かを見つけてやってみないことには何も始まらないか。

鑑賞後の余韻があまりにも大きく、ついついタワレコに寄って地引雄一によるフリクションのフォトブックまでかっちゃったりして(笑)

流れでリザードのも出版されたらいいのだけど。

とりあえずはオンラインショップで注文したサントラCDと書籍ストリート・キングダム最終版の到着を待つことにしましょうか。


今週も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。