日曜の朝、少し哲学でもたしなみましょうか。(冗談です)

 人間って本来「いい人」なのか「悪い人」なのかという命題で少し考えてみたいと

思います。いい人=性善説、悪い人=性悪説と仮定して、Aという人間が犯罪を

犯した場合、Aがいい人ならきっと周りの人たちが「あの人があんな犯罪を引き起こす

なんて、きっと魔がさしたにちがいない、何か理由があるにちがいない」と擁護するで

しょうね。反対に悪い人なら「やっぱり何か問題を起こしそうな気がしていた」とでも

言うでしょうか。

 でも、ここでひとつ・・・大体が前者(Aはいい人)という発言が多いと思いませんか?

いい人(善人)でも何かの作用によって悪に変わるということでしょうか。それが取り返しの

ない結果を引き起こしても、Aはいい人なのでしょうか。少なくとも被害者側から見れば

いい人とは思わないでしょう。

 私の持論で申し訳ありませんが、人間は本来誰しも醜さ、、汚さ、卑怯さを持ち合わせて

いると思います。それを制御しているのは「誇り=自尊心」だと思うのです。わかりやすく

言えば「いかに自分を大事にしているかの度合い」だと思います。自分を大事にするからこそ

周り(家族、友人、職場等)も大事にできるから、周りに迷惑をかけてはいけない、まわりを

傷つけてはいけないと思うと、悪の誘惑に制御がかかるのです。だから、古くから宗教や戒律

が存在し、それを中心に自分自身を律してきたのだと思います。(世界中どこにいってもある)

 でも、人間は本来自浄能力を持っているんです。反省をし、立ち直る力があるんです。

性善か性悪か、はたまたどちらも持っているのか。