天災が多すぎる。

毎日平和な日々が訪れるのは当たり前ではないんだと、
改めてそう思う。

その昔、私がまだ小学生だった頃、
実家の裏のがけが崩れた。

その日は雨で、でも、なんてことない日常だった。

近所の人は、気にかけてたらしく、
ものすごい音がして外に出たら、
何人かがもうレインスーツの準備万端で我が家を見守っていた。

声かけてよ。

が、我が家全員の心の声だった。


幸いにも、崩れた規模がそんなに大きくなく、
納戸の窓が開かなくなったくらいの被害ですんだ。

あと数メートルずれていたら、愛犬がいたから、本当によかった。

がけの上にある家が落ちてくる可能性があると言って、
数日は隣の隣にあるおじいちゃんちにみんなで川の字で眠った。

心が落ち着かなくて、全然寝れなかった。

昼間に必要なものを取りに行くにも、
なるべく振動をおこさないようにね!と忍び足をした記憶がある。

そうそう、あのがけが崩れた瞬間、
わたしたちは「さけるチーズ」を食べていた。

翌日に家に入った時に、テーブルの上に乾いた食べかけのさけるチーズ。
妙に記憶に焼きついている。

その後、安全ということがわかって、
無事に家に帰れたときのホッとした気持ちも。

今はがけはコンクリートで保護してあるから安全です。

だから、たった数日であんなに不安だったのだから、
いまだに避難生活している人たちはどんなに大変だろうと思う。

どうか、一日も早く復興しますように。
早く家に帰ることができますように。
笑顔が戻りますように。

祈ることしかできないけど、
だからこそ、できることをしようと思います。




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