塩田武士さんの「存在のすべてを」を読みました。



いやー、骨太な一冊でした。


はじめ、登場人物が多くて、年代が変わったり、色んな人の視点で描かれるので、何もわからぬまま、情報だけが増えていくと言いますか。

なかなか読み進められず、話が進まないと感じてしまったのですが。


最後に空白の3年間に何があったのかがわかっていくにつれ、泣きそうになってしまいました。

そして、最後まで読むと、ああ、最後まで読んでよかったと、思わされます。


本当の家族じゃなくても、愛があって。

人間ドラマが複雑に交差し合って。


実際にあった出来事のような、リアリティ。

人の心理描写も景色も、そこに存在してた。


まんまと。

この本のタイトルこれだわ、みたいな。




青崎有吾さんの「地雷グリコ」を読みました。



すごく独断と偏見で言うなら、「カイジ」と「成瀬は天下を取りにいく」を掛け合わせたみたいな感じ。

これ同意してもらえたらすごく嬉しいですが、全然ちゃうやろって言われたら、すみません。先に謝っておきます。


タイトルから想像してた話と違ったけど、表紙のデザインちゃんと見たらジャンケンなんだよなぁと自分の洞察力のなさを痛感しました。

早々にそっちのグリコかー!ってなります笑


そんなゲームを考えるのもすごいけど、自分が考えたそのゲームに対しての絶対的勝利方法とか抜け道とか考えられるのが凄すぎます…!

裏の裏の裏まで考えられててすごい。


私は頭が悪いので、どんな手を使うんだろ、どうやって勝つんだろとか全然考えられず、すごいなぁと読み進めましたが。

頭のいい人は読みながら考えちゃうんだろうなぁ。


謎解きとかボドゲとか好きな人は好きそう!

ちょっとボドゲ好きな友だちに薦めときますね笑




映画館で観てきました!


「国宝」


すごかった……!!!!


まだ観てない方はここでバイバイしてくださいな。


観た人だけ進んでくださいね↓



3時間、あっという間でした。

瞬きする暇もないくらい。


20時からの回だったので、観る前は途中で寝ちゃうんじゃないかと心配していたのですが、全然そんなことなかった……!


一挙手一投足見逃してはならぬと、ずっと目かっぴらいてた!!笑


圧倒的に、圧倒されました。

(何言ってるかわからない笑)


吉沢亮さんの目に、渡辺謙さんの気迫に、田中泯さんの手の動きに。


吉沢亮さんと横浜流星さんもすごいけど、少年時代の二人も凄くないですか?


途中どっちがどっちかよくわからない時もありましたが笑


歌舞伎ってたぶんちゃんと観たことなくて、歌舞伎役者の方がこんなにも役者なんだって、初めて知ったかもしれません。

様式美とか型とかじゃなく、魂から役を演じてたのかと。


今年の日本アカデミー賞主演男優賞、吉沢亮さんだと思います。

日本アカデミー賞最優秀作品賞も「国宝」だと思います。

最優秀美術賞も。

(個人の独断と偏見ですよ笑)


ちょっと聞き取れなかった台詞があって、そこも含め、もう一回観たいかもと思った映画でした。


そして、歌舞伎を見たいと思いました。


出来れば映画館で観てほしいです。


いやー、素晴らしい映画だった。