辻村深月さんの「この夏の星を見る」を読みました。



2020年、コロナ禍の学生たちが、天体観測をきっかけにして、リモートで繋がっていくお話。


もうね、コロナってだけで、なんか泣きそうになってしまう私。

私全然学生でもなんでもないのに、自分がコロナ禍に学生だったかのような錯覚に陥ってしまう不思議。

追体験っていうか、本当にまるで自分もこの時代のこの青春を送ってしまったかのような不思議な感覚になってしまいました。

それだけ作品の世界に引き込まれてしまう。


でもそれもコロナっていう共通言語が強すぎるせいかもしれない。

もう数年経っちゃうと、若い子には実感として感じられなくなってしまうかもしれない。

それなのに、それでも、いま現在の(その時の)現状に向き合って、書き切ってくださった辻村深月さんに感謝。

いや、私全然学生でもなんでもないんだけど。

どの立場から感謝してるのか笑


共感がすごかったし、マジでこんな青春送ってないのに、送った気になっちゃう。


どこにいたって、空は繋がってるし。


私もコロナ禍で初めて友だちとリモート(ビデオ通話)したことを思い出しました。

電話って一対一でしかしたことなかったのに、まさか数人で顔を見て話せるなんて!

近未来に来てしまったなーなんて思った記憶。


コロナ禍を我慢して過ごした全ての人に読んでもらいたい一冊です。




ここからはひとりごとなのですが(いや、ずっとひとりごとだけども)、自分でもビックリするくらいめっちゃ刺さったなー。

最近観た映画が全然刺さらなくて、あれ、私感性死んでる?って思ってたけど、ただ単に刺さらなかっただけだったんだなぁ。

こんなにも小説読んで心が動くんだから。

あとストーリーがちゃんとある映画が好きなんだなぁ。


あと最近読んだ家族シアターのあの人が出てきて、ウホッてなったヽ(・∀・)ノ

そういうとこも含め、辻村深月さんが好きすぎる。