☆完全に私の勝手な自己解釈で、14巻が出る前の記念の感想です。

もし不吉な予感がする方は読まない方が良いです。

読む人を選ぶと思います。

(特に柘植と湊のファンは。。。たぶん)

 

大分安達贔屓です。

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13巻はつげみなと、if 黒沢が魔法使いになるお話がメインで

本編の二人はほんの少しだけの登場でした。

 

チェリまほbookによると、構想当初は柘植が主人公の、湊とのお話で

安達と黒沢は登場してなかったそう。

 

非常に驚きました。

私は安達の事が好きになったので

もはや柘植が主人公のお話が想像できないからです。

結果論ですが、安達と黒沢でよかったな~と思います。

 

私は普通に会社勤めをしている人間なので、

自由業である柘植と湊に感情移入しにくい(想像しにくい)部分があるので

安達と黒沢だとあるある、そういう事~という感じなのです。

 

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さて、ここから本題

 

これ、結構何回もブログに書いちゃってるんですけど

柘植って多分無自覚に安達の事好きだったんだと思うんですよね。

 

※理由その1

 

2巻で社員旅行から帰ってきた安達が柘植と飲みに行った時の会話。

「新刊読んだけど、ヒロインの趣味変わったの?」のシーン

そのあと「自分のこと以外には勘のいい安達であった」と続きます。

 

※理由その2

 

同じく2巻 描き下ろしの柘植編 その(2)

改めて読むとあまりにあの宅配員に似ている (無自覚)

 

→つまり自分で書いていても無自覚な訳で、安達の事も無自覚に書いてたのです。

もし当時安達がモデルは俺?とか指摘していれば恋が始まっていたかもです。

でも安達は鈍感なので、柘植も気づかず始まりませんでした。

 

※理由その3

 

10巻の結婚式で、安達と黒沢が階段から降りてくるシーン

柘植と湊のコマですが、この時の柘植の顔が

親友の結婚式で感動したというより少々悲しそうに見える

(多分本人無自覚)

 

※理由その4

11巻 安達は本当にこの男でいいのかという不安。。。

 

まあ親友だからかもですけど、心配性なところも過保護というか

愛情を感じます。

 

※理由その5

 

13巻で柘植が湊に「あの夜一緒にいたのは出版社の編集さんで

小説のモデルではない」 オフではすごくアクティブだし。

 

つまり今までの小説の女性はミステリアスでおしとやかな訳で、まんま安達

 

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あと柘植って安達にあれこれキツイ事を言ったりしてますが

私生活ではしっかりしている訳ではなく

携帯の充電が切れたままだったり

玄関の立てつけが悪くても放置してたり。

 

なのでもしかしたら会社に縛られたくなくて自由業にしたという

経緯があるかもしれません。

 

その点安達は柘植の小説がたとえ小さな雑誌に

ちょっと掲載されただけでも見つけて読んでくれた上に

誉めたり励ましてくれたりして

律儀で誠実でかなりしっかり者な訳です。

 

小説で目が出なかったときも

ずっと支えてくれていた経緯などを踏まえると

柘植が安達に惚れる理由は揃っていると思います。

 

そんな時に安達が30歳で女神様に魔法を

プレゼントされてから事態が急展開するのですが、

そうなると柘植が一人寂しくなります。

 

安達の魔法は女神様からのプレゼントで、

これはもしかすると女神様が心が綺麗な

安達と黒沢両名に対するプレゼントだったのだと

思うのですが、柘植の魔法は女神様ではないと思います。

 

もし童貞全員に女神様が魔法を授けてたら

世の中魔法使いだらけになります(笑)

 

漫画にも女神様が安達に魔法をプレゼントするシーンはありますが

柘植にはありません。

。。。。今後出てくるかもですが未定。

 

多分ですが柘植の魔法は「うどんちゃん」からのプレゼントです。

拾って可愛がってくれたお礼。

 

というのも、柘植は最初湊の事を感じが悪い若者と思っており

湊も柘植の事を引き籠りだと非難していて

両名悪印象なわけで、湊がうどんちゃんに気付いて

だっこして笑顔を見せ、心の声を柘植に聴かせなければ

柘植はギャップ萌えの恋に落ちる事がなかったからです。

 

湊の心の声が聞こえたところで引きこもりが。。という悪態ついたセリフしか

聞こえないし、もし柘植家にうどんちゃんがいなければ

湊は笑顔を見せなかったし、どうやっても接点が出来てません。

 

完全にうどんちゃんという存在あってこそ

柘植と湊の恋が始まりました。

 

元々無自覚とはいえ柘植は男性の安達を好きだったのですから、

男性に恋愛感情を持つこと自体に嫌悪感はなかったと

思われます。

 

この二人はどちらも自由業で不安定な仕事という接点もあったのですよね。

だから接点ができた後にお互い恋に進展しやすかったのかも。

 

湊はうどんちゃんを最初に柘植家で見かけた時に

触らせてくれと申し出る程フットワークが軽い

今時の若者ですしね。

 

柘植が安達を好きでも恋愛にならなかったのは

職業の事でなんとなく情けないなという思いも根底にあったかもしれません。

 

あと、私はどうして湊が柘植の最初の告白に答えたのか正直わかりませんでした。

付き合う事になったのがあっけなさすぎた感がありました。

 

安達だって黒沢の思いを知ってもかなり葛藤がありましたし。

 

13巻で湊が親友に恋して振られたシーンがありますが

普通は男性同士の場合、あの親友の行動になると思うからです。

 

それが無事柘植と湊が付き合う事になったのがあっけなさ過ぎたのが、

今一つ入り込めなかった理由でした。

 

しかし13巻ですべて謎が解けた感じです。

湊は大学時代に男性の親友に惚れた経緯があり

つまり同性同士の恋愛に対して嫌悪感がない人だったんですね。

 

柘植と一緒です。

柘植も元々無自覚に安達を好きだという

同性の恋愛に嫌悪感がなかった人でした。

だから些細な切っ掛けで恋愛になりました。

 

普通、なりませんよ、男性同士で。

 

12巻で柘植とのキスの流れになったときに

いきなり柘植が魔法の話をしたのでキスを避けたのかと誤解し、

13巻で親友に失恋した回想シーン(トラウマ)を思い出すに至るわけで、

湊にもそれなりに同性同士の恋愛で辛い事があったんだと

話がつながって本当にすっきりしました。

 

それにしても

湊は安達よりも辛みが利いた塩のしっかり者で

安達はマイルド塩なしっかり者ですね

 

柘植がSNSをやりたいと言ったときに

湊は「向いてないからやらない方がいいと思う」という回答。

多分安達だったら「最初にネットなどで調べてからやってみた方がいいかも」

と言いそうです。

 

どちらにしても、我らが女神先生の書かれる受けはしっかり者で

なんか萌えます(笑)

 

13巻で柘植と湊の恋愛について

私なりに解釈が腑に落ちたので

今後はこの二人に対してもう少し入り込めそうです。

 

巻が進む毎に湊のしっかり部分が見えてきて

段々印象も良くなってきました。

 

とはいえ、安達と黒沢のように

お互いがお互いでなければダメな切実な印象はなく

柘植と湊は正直 どこにでもある恋愛という感じはします。

 

替えがきくと言ったら言い方悪いですが。

 

でも大概の恋愛はそうかもですね。

切っ掛けは些細なことから始まり、

一緒に時間を共有して愛を育んでいくものかもしれません。

 

しかし湊の職業柄、時間を共有するのは

結構難しい気がします。

 

二人とも真面目な性格ですが、

恋人はやっぱり共有する時間の長さだと思うんですよね。

そこをどうやって乗り越えていくかが課題でしょうか。

今後どうなることやらです。

 

次は黒沢が魔法使いになったif編