試練 | a store pundaman robots

試練

昨日見た夢。

お客さんと釣りをするヒゲ。


お客さん『今日は釣れそうですね。』

ヒゲ『どうだろうね~。やってみよう。』


お客さん『この時期にはこのルアー反応良かったンスよね。』

ヒゲ『へー。何でだろうね。』


お客さん『移動距離の少ないこの動きが効くんでしょうね。』

ヒゲ『じゃあ移動距離の多いルアーはどんな時に効くだろうね。』


お客さん『やっぱバスが散ってる時じゃないデスかね。』

ヒゲ『じゃあこの時期はバスが散って無いからそのルアーが釣れるの?』


お客さん『やっぱアフターだから散って無いんじゃないデスかね』

ヒゲ『へー。じゃあやってみようか。』


ヒゲ『ところでさ。アフターのバスってさ、どんな事が有効かな。』

お客さん『やっぱ元気なさそうだから弱いアクションが良いんじゃないデスかね。』


ヒゲ『弱いアクションってその水をあまり動かさない強さを言ってるんだよね?』

お客さん『何て言うか弱ってる~ってアクションデス。』


ヒゲ『じゃあ強いアクションってどんな時に効くんだろうね。』

お客さん『やっぱバスが上を意識してない時に気付かせるのに効くんじゃないデスかね。』

ヒゲ『へー。じゃあやってみようか。』


お客さん『ヒゲはどんなルアーが釣れると思う?』

ヒゲ『オレ?曖昧な事をドンドン無くして釣りたいんだ。だから研究中。』


お客さん『へー。ヒゲでも分かんない事あるんだね。』

ヒゲ『このエフナナってさ、みんな素直に動かないって悶絶してるじゃない。今日はこいつを特に研究。』


お客さん『へー。俺もこないだ買ったこいつで釣りたいんだよね!俺もやっちゃいますよ!』

ヒゲ『やっちゃえよー。気が狂うくらいまでやっちゃえよー。』

お客さん『興奮が止まらないデス。』

ヒゲ『俺もだよ~グヘヘ。』


お客さん『ウヘー。良い動き。あ、バイト!よっしゃのった!ヤッター!釣れたー!』


ヒゲ『おっしゃー!ヤッタネー!やるなー!どうやったの?』

お客さん『チョンってワンアクションで良い音で吸いました!』


ヒゲ『そうかー!何が起きてたんだろうねー。』

お客さん『アフターのバスにこの囁く様な動きが効いてる気がします。』


ヒゲ『へー。何でだろうね。』

お客さん『なんつーか震えに弱いっすよねバス。』


ヒゲ『じゃあ他のルアーも震えれば釣れるかね?』

お客さん『釣れますよ!』


ヒゲ『・・・七の試練。』


お客さん『え?』

ヒゲ『じゃあ俺もエフナナを震えさせてみるよ!』


お客さん『釣れますよ!今度はヒゲもやっちゃいなよ!』

ヒゲ『うん。オレはイロイロ試してみるよ!真面目に(爆)』

お客さん『よーしこの調子で釣った事無いルアーで更に釣っちゃうぞー。』


ヒゲ『何でエフナナって名前なんなんだろうね?』

お客さん『えー?マニアックでヤヤコシイよね~』


ヒゲ『・・・とりあえず反射板がいっぱいついているからキラキラさせてみるぞー。』

お客さん『ふーん。そう言えばオレそのルアー買ってないんだよな。』


ヒゲ『そうなの?楽しいよ!』

お客さん『何か難しそうで。板系って難しいよね。』


ヒゲ『何で?』

お客さん『思う通り動かせないんだ。』


ヒゲ『何でだろうね。』

お客さん『未熟だからだよ。』


ヒゲ『オレも未熟だよ。研究中だもん。研究生(笑)』

お客さん『ヒゲが研究して俺たちに教えてくれなきゃ。売れないよ!』


ヒゲ『でもさ、今日さ、アフターで移動距離少なくて弱いアクションで震えればどんなルアーでも喰うんでしょ?』

お客さん『言われてみればそうだね。試してみないといけないね。』


ヒゲ『板系って何なんだろうね。板系なだけで何でみんな苦手意識が生まれるんだろうね。』

お客さん『いや動かないんだよ。思い通りに。』


ヒゲ『でも移動距離少なくして弱い動きで震えれば釣れるんだろう?』

お客さん『移動距離がでちゃうんだよ。ターンしようとすると失敗して。』


ヒゲ『ターンさせなきゃ良いじゃん。チョンって移動距離少なく動かせばいいじゃん。』

お客さん『それでも喰うかね?』


ヒゲ『移動距離少なくして弱いアクションで震えれば喰うって自分で言ってたじゃん。』

お客さん『そうだね。何か起きるかもね。』


ヒゲ『・・・七の試練。』

お客さん『何だよ!もう!それ!』


ヒゲ『・・・ッハ!オレさっきから何か言ってますか?エフナナはどうやったら釣れるだろう?』

お客さん『分かんないよ!』


ヒゲ『でもこれ見てよ。チョンチョン揺するだけで、ブレードがヒレみたいでボディがキラキラして。』

お客さん『うわー!超サカナじゃーん!』


ヒゲ『これだけでも釣れそうじゃない?』

お客さん『釣れそう!釣っちゃってよ!』


ヒゲ『うん。ターンしないでも見た目には見えない動きでも釣れるか研究してみるよ。』

お客さん『釣っちゃえよ!』


ヒゲ『エフナナの必殺技研究だ!』

お客さん『でっかいの釣っちゃってよ!』


ヒゲ『何でこんな風なルアーなんだろう!』

お客さん『オレはこいつだ!うっひょー良い動き!たまんねえ!』


ヒゲ『・・・遊びだからな。』

お客さん『楽しくなきゃね!』


ヒゲ『オレは研究!』

お客さん『オレは釣りたい!』


ヒゲ『釣るルアーはもう十分持ってるでしょ?』

お客さん『あるよー!』


ヒゲ『じゃあエフナナは要らないネ』

お客さん『何だよー!買うよ!分かってるよ!』


ヒゲ『?何で買うんだい?』

お客さん『買って欲しいんだろ?』


ヒゲ『釣りたいんだろ?』

お客さん『釣りたいよ!』


ヒゲ『もう釣れるルアー持ってんじゃん』

お客さん『でもそれじゃ飽きちゃうだろ?』


ヒゲ『・・・じゃあお客さん。良いルアーありますよ。』

お客さん『買った!』


ヒゲ『良い感じで震える移動距離少ないルアーあるんだ。今度お店でね。』

お客さん『わかった!釣るぞー!』


ヒゲ『・・・七の試練。・・・ッハ!オレは一体・・・?』


つづく。