質問箱にこのような質問がありました
DMから相談があり
図やリンクなどが必要なので
質問箱に投稿してもらえますか?
と
お話ししてありました。
お子様が
漫画は読めるのに本を読むのを嫌がる
最近では授業についていけない
発達障害と診断されている
図工の時間の作品が色使いがギラギラしており
気味が悪く問題があったらどうしよう
といったご相談でした
書いた絵から心理鑑定をする先生方がおられるので
そこは専門の方に任せるとして
少し気になったのは原色を多用するということです
資料を調べてみると
3歳までは視細胞などの発達形成段階なので
原色を好むとあり
思春期を迎えると
自我もきちんと発達し、自分の好みの作品を模倣するようになる
3〜13歳くらいまで比較的
たくさんの色を使う傾向があるそうです
・本が読めない
・原色を使った絵(黒と青、黄色などコントラストの強い絵なども含む)
発達障害だと誤診されることの多い
目の症状が頭に浮かびました
全く馴染みがなく
眼科医でもあまり知られておらず
日本でも筑波大学でのみ診断することができ
全国でたったの1つしかない医療機関です
眼科医さんより実は
眼鏡屋さんの方が詳しかったりします
そう聞くと
ものすごくレアな病気で
10万人に1人なのかな?
とか考えてしまいそうですが
欧米での発生率は20〜30%と
実は3〜5人に1人はこの症状を持っている可能性があると言われています
アーレンシンドローム
アーレン症候群
とよばれるこの症状は
目の視細胞が人より発達しているため
たくさんの色や光の情報を受け取る人です
4番目の色が見えたり
暗いところでも目が見えたり
感受性が高くアーティストや
表現力が高い人に多いかもしれません
障害というより
目の視細胞の進化による弊害…かもしれません
4番目の色については
また、色に関する視細胞が発達しているため
原色を使ったコントラスの強い絵を書くのは
赤や黄色がものすごく印象に脳に残ってしまうのではないかと思いました
たくさんの情報が入ってしまうので
眩しい
酔う
などが起き書籍が読めないと言う方がいらっしゃいます
非常に詳しく書かれており
誤診についても記載があります
アーレンシンドロームと発達障害の研究をされている熊谷恵子教授のインタビューが載っています
(とても良い研究室で発達障害で悩まれているかたへの訓練、カウンセリング、心理療法など1300〜4500円程度の金額で行われていました。現在はコロナなので募集はしておられない様子)
発達障害を持っている方が
アーレンシンドロームの症状を持っている可能性は高いため
必ず全てが誤診というわけではないのですが
単なる目の問題なのにも関わらず
発達障害と診断されているケースがあると
お話ししています。
私は
この回転現象が起き
物差しや指で文字を追わないと読めません
あと、
列が飛びます
どこを読んでいるのかわからなくなります
これを改善する眼鏡の作成まで
筑波大学が行ってくださっています
また人によりますが
多くは青い背景の文字は問題なく読めることが多いため
ブルーのサングラスを着用したり
ブルーノートとよばれる
青いノートを作成している印刷会社さんもあります
筑波大学
さらにアーレンシンドロームの検査などをご希望の方はこちら
こちらのブログは
ブルーノートを制作されている印刷会社さんのブログ
記事内で
"大学で学んでいて、これから社会に出るお嬢様のために、あきらめる訳にいかないお母さまのお気持ちが痛いほど伝わってきました。"
と、書かれており
今回の質問者さんのように
少ない情報でも何かわかるかもしれないと
諦めずに自分のお子さんの可能性を信じる気持ちに
勇気をもらいました
こんな感じの色付きのクリアな下敷きを
書籍の上に重ねると読みやすくなります
私は水色の下敷きや
定規で問題なくテキストや書籍を読んでいます
大きな文字
イラストがある
余白が多めだと読めるのですが
小説や細かい文字は下敷きなどがないと殆ど読めません(指でなぞれば読めますが、目はとても疲れます)
あとは電気を暗くしたり
LEDを使わない
眩しすぎる場合は別の目の病気の場合もあります
授業に追いつけない理由が
教科書を読みにくいということであった場合
つまりアーレンシンドロームだけが問題であった場合は
眼鏡や工夫をすることで改善する可能性があります
前述の通り
アーレンシンドロームと発達障害
このどちらも持っている確率が高いので専門家にかかることが前提だとは思います
眼鏡屋さんですがご相談に乗っているお店がありますので
貼っておきます
関西は奈良のお店になります
参考になればいいなと思います
諦めない
って大事だと思います
私の時は
ネットなんかで出てこなかったので
ひたすら病院を探したり
速読の先生方に聞いてみたりしました
あまりにも知られていないこの症状
多くの方が普及活動をされていると伺っています
必要な方に届くといいなと思います。
本が読める喜びをみんなとともに。
ただ、本当に目が疲れるので
休みながら読みましょうね!ヾ(*´∀`*)ノえび
漫画が一番楽なので
漫画で書籍が解説されてるものが増えたり
YouTubeで増えたりするといいんですが
(YouTubeは今後は問題になるのかもしれませんね)