フィルムって茶色っぽくて反対の色になってるけど
友達の親の壊れかけのマニュアル一眼レフにハマってた時に
リバーサルフィルムっていうんだっけ。
ホントの色のまんまのフィルムが出来るやつも使ってて、それが出てきたもんだからひとつずつ光を透かして見てたんです。
壊れかけだけあって半分黒いのとか、世界一美しい猫プンチョとかあってずっと見てた。
内容覚えてないけどセントラルステーションっていう映画思い出したな。
実家にいた頃だから猫プンチョを庭で撮ってるんだけど
近所の叔母のとこのわんこリキさんもあった。
もう歳をとってて、散歩も前みたいに全速力でどっかの空き地を駆け回ったりせず
舗装されてない実家の周りを何回もぐるぐる回ってた頃の。
もうあんまり目も見えないと聞いてて、散歩で連れ出してもヒョコヒョコ歩いてる感じ。
でもやっぱ散歩好きだから嬉しんやろな。
叔母の家にはもともと血統書付きだかなんかの柴犬ランちゃんが居て
高貴な血筋だから、高貴な血筋のオスと何度もお見合いしてた。
でもどうしてもランちゃんのお眼鏡に敵わず不成立が続いて
ある日どっかの野良ヤクザの子供を一匹だけ産んだ。それがリキさん。
私が小学生の頃から中学生の頃、首輪を引っ張るなんて苦しいだろうと思ってて
散歩の時には突然のダッシュにも突然の停止にも細心の注意を払って全て合わせて、一切首輪を引っ張らないようにしてた。
アスファルトの道路から雑草だらけの空き地へ行って全速力で走りまくって
疲れたら隣に座って景色見てたりした。
私のことを散歩の人と覚えられて、叔母の家に行くと毎回鎖をガチャガチャしてた。
やっぱり首輪を引っ張らないし、走りたいだけ走らせることが出来るから私の散歩が好きだった。
と思ってたけど、私は今散歩好きだし、なんなら舗装されてないとこ歩くの大好きなんですよね。
逆やったんやろか。