なんか意味があるかもしれん、とポケットに入れて
いつでも使えるようにしてた。
真っ暗な夜道はいつも通り真っ暗で
黙々と歩いてると
いつも通り
誰もいないのに
5mくらい離れたガードレールが
「カン!」と急に音を立てる。
初めは驚いて
ひぃ…ヤバイ…と思ってたけど
ちょうど通り過ぎる時に鳴るから
私の風圧?
5m向こうまで…?
と思い始めてからは、なんともないです。
と、何事もなく電車に乗り
カッターは関係なかったのか〜
カンが冴えてないのだな。と
いつも通り田舎の2人掛けの席が並んでるタイプの電車に座ってたけど
後ろの君
座席を蹴るのはやめたまえ。
私のカッターは、そんな風に使うものじゃないんだ。
ちょっと席を移動して。
斜め後ろの異国の少女
電車で通話はやめたまえ。
日本ではアウトだ。と思いつつ
前に座ってる妙に楽しそうな大きな声のおじさん軍団の話をなんとなしに聞いてたら
60代4人くらいに1人だけ私と同い年のが居て
酔っ払ったおっさん達に熱く
「結婚する前に一人っ子か確認が大事だ」とアドバイスされていた。
すごくどうでもいい。
酔っ払ったおっさん達は楽しそうに大声で喋り続けてたけど
そいつらの降りる駅が近付いた。
そして私と同い年のに家の場所を尋ねた。
すると場所の説明をして駅から歩く、と。
すると道に詳しいおっさん達は声をそろえた。
いや、そこだったら1つ前の駅で降りた方が近いよ!と。
私と同い年のメンズは答えた。
「そうかな〜と思うんですけど、道が真っ暗なんですよ〜」
だからなんだ
このカッターは貴様の為にあるのか…?
こんな感じで
家に着いてスニーカーの紐が絡まってしまい
脱ぐためにカッターで靴紐切った、とかなく
カッターの出番はないまんまでした。
出し忘れたので今もジャケットのポッケの中です。