多分10kg超えの荷物(主にデニム)のバッグと
普段のバッグを持って
座ってスマホ見てる私の前に
「・・・ですよ~」
と何か言いながら来た人の足が止まった。
知り合いかな?と顔を上げると
180cmくらいの若い男子で
見たことない。
?
話しかけられた気がしたけど違ったか
と思ったけど
彼はまっすぐ目線を合わせて言った。
「間もなく◯◯駅ですよ~ありがとうございました~」
いや君普通に私服だし乗客じゃん!
感謝される覚えはないわっと目を逸らし
ゆっくりと停車していく電車。
乗り換えの人も居るだろうし
いつもより大荷物だし
出来るだけ最後の方で降りよう。
座ったまま
階段に近いドアに近づいていく人々を眺めてたら
彼はドアの近くの座席の女子高生にも
「間もなく◯◯駅ですよ~ありがとうございました~」
言いながら降りる人の列に並んでた。
なるほど
不特定多数にお声かけしてるのね。
まぁ無害かな。
すると停車してゾロゾロ人が降り始めてから
座って人の流れが過ぎるのを待つ私のもとへ
彼は何故か戻って来た。
え
「気を付けてお降りください」と
長身の体を曲げて頭を下げ
腕をドアの方に伸ばしご案内の姿勢。
え
と、隣に座ってる女子高生のためかな。
え
女子高生過ぎてもそのまま…
まさか私ロックオンされた…?
とにかくどうせ降りるんだから。
あとせっかくだから。
精一杯ふんぞり返って彼の前を通ってみました。
まだ乗客残ってるから
彼もそのままだろうと振り返ったら
既にいない。
マジで私にロックオンすんなーーーーー!!!
もう二度とふんぞり返ってあげない…。