キイトルーダが使えるかの検査
マイクロサテライト不安定性検査(MSI)が
12月1日から保険収載されましたね。

治療中の患者の身としては
使える薬が増えるのは延命に繋がるし
メンタル安定にも影響するから
事前に知っておきたいところニコ


私も早速水曜日の診察時に
この検査を受けたいと伝えました。
検査や治療、特に新しいものは
その病院の規模や役割、理念等々によって
実施するか否かが違う事もあるから
早め早めに動いておこうと思って音譜

主治医はキイトルーダ承認については
知っていたけれど
まだ実際に今回承認された目的での
検査経験はありませんでした。
返事としては『確認しておく』でした。

以前オプジーボが使えるように
なった時も、私の通院する病院では
1ヶ月程遅れてからの使用開始でした。

院内倫理規定等の決定にも
時間が必要ですもんね、
と勝手に予想してますキョロキョロ



そして色々と気になった事


この検査を受ける対象として

局所進行若しくは転移が認められた標準的な治療が困難な固形癌

とあるんですよね。
(コンパニオン診断薬「MSI検査キット(FALCO)」の保険適用のお知らせ)より


と言うことは治療終了になった後でしか
検査を受けられないって事ですよね。
この手の基準は治験でもよく見かけるよね。

治験に関しては
治験基準を満たしていても
治験には定員があって
希望者全員が治験を
受けられる訳じゃないという背景があるし、
人道的見地からも
『まだ治療法がある人』よりも
『もう治療法のない人』を
優先する″場合″があって。
それは理解が出来るんだけどね。
この検査は事前許可欲しかったなぁぶー

でも固形癌患者が年間70万人居たとしたら
保険点数2100点で7割が国(税金)とすると
ざっくりと100億円かかるもんねぇうーん


そんな事を考えていたら
財源の問題意外にも
気になる事が出てきて。


MSI検査は5つのマーカーを調べて
陽性の数によって
3つの判定結果が出るようです。
MSI-H----+が2個以上
MSI-L----+が1個
MSS------+が0個

そして
MSI-Hだった場合、20~50%の人が
遺伝性大腸がんのひとつである、
リンチ症候群の可能性があるとのこと。

リンチ症候群かの判定の為には
MSI検査の前にも特定の条件を
満たさないといけなくて

特定の条件---満たす

MSI検査---MSI-H判定

更に別の検査

この3段階を経てリンチ症候群と
確定されるようなので
MSI検査でMSI-Hになっても
リンチ症候群と直結はしない。

だけど、親から子への遺伝の確率は50%

とてもデリケートな問題だから
MSI検査を受ける事自体に
慎重なのかもしれないですね。

私の父は、私に癌が見つかった時、
「何でだ?!ウチは癌家系じゃないぞ!」
という、差別発言&犯人探しを
していたんですよショック
母の家系の話(癌患者有り)は、
とても言う気になれなかった。


MSI-Hだった場合

身内の誰に知らせるのか?

それ以前に検査結果は
誰と聞きにいくのか?

そう考えると、
検査を受ける事自体を誰に伝えるのか?

そもそも検査を受けるかの相談相手を
誰にするか?


なかなか課題の多そうな検査だし、
これからの医療は更に
遺伝の問題が増えていきそうですね。



そして検体のこと
この検査では病理組織が必要とあって、
手術をしている私は問題無いんだけど、
胆管癌は手術していない人も多い癌種。

血液だけで出来る検査方法が
増えていって欲しいですね。



検査方法も遺伝の問題も
いつかはクリアになっていく日が
来ると信じて過ごしていきたいですニコニコ