プログラミング初心者がPythonを習得するまでに必要な期間は、学習の目標レベルによって大きく異なってくる。基本的な文法を理解し、簡単なプログラムを書けるようになるまでには約100から200時間の学習時間が必要だ。これを日常的な学習時間に換算すると、平日に毎日1時間ずつ学習した場合で約3から6ヶ月程度の期間を要する計算になる。ただし、この期間は個人の学習能力や前提知識によって変動することは言うまでもない。

効率的なPython学習の第一段階は環境構築から始まる。Pythonのインストールと統合開発環境の設定を済ませたら、変数、データ型、条件分岐、繰り返し処理といった基本文法の習得に取り組むべきだ。この段階では理論よりも実際にコードを書いて動かすことを重視したい。簡単な計算プログラムや文字列操作から始めて、徐々に複雑な処理に挑戦していけば、自然と基礎力が身についていく。

第二段階では関数の定義と使用、リストや辞書などのデータ構造の操作を学ぶ。ここで重要なのは単に文法を覚えるだけでなく、実際の問題解決にどう応用するかを意識することである。たとえばファイルの読み込みや簡単なデータ処理を通じて、Pythonの実用性を体感できるだろう。この段階を習得するには追加で50から100時間程度の学習が必要になる。

最終段階では外部ライブラリの活用とより実践的なプログラム作成に挑戦する。NumPyやpandasといったデータ分析ライブラリ、DjangoやFlaskのようなWebフレームワークなど、目指す分野に応じて必要なライブラリを選択して学習を進めていく。この段階まで到達すれば、実務で通用する基本的なスキルが身についたと考えてよい。全体を通して300から500時間程度の学習時間を確保できれば、就職や転職に活かせるレベルのPythonスキルを習得できるはずだ。

数あるプログラミング言語のなかでもITエンジニアたちからとくに高い支持を集めているのがPythonだ。Pythonの大きな特徴はほかのプログラミング言語を使うよりもコードの記述が短くてすむ点にある。コード記述が短いゆえに、エラーのある場所が分かりやすく、あとからの修正も極めて容易だ。こうした扱いやすさがITエンジニアたちから強く支持される理由だろう。



このPythonでは多くの作業を自動化できる。たとえばライブラリにあるフレームワークを使えば膨大なデータの収集や分析を短時間で実行することも可能だ。こうした機能はとくにAI関連の分野で大きな注目を集めている。検索エンジンをはじめ、顔認証システム、カーナビのシステムなどの運用には、膨大なデータの収集や分析が必要となるが、Pythonを使えばこうした作業もより効率よく行える。また、動画配信をはじめとするウェブサービスやブロックチェーン技術の開発分野での使用率も高い。これらの点を見てもいかにPythonが広く使われているのかが分かるだろう。



具体的な職種としては、ウェブアプリ・ウェブサービス関連、人工知能や深層学習を扱うデータサイエンス関連、仮想通貨を扱うセキュリティ部門などがあげられる。これらの業種ではPythonを習得していることが採用の条件になっているところも多い。逆に考えるとPythonを扱えるようになれば就職や転職などの際に有利になる。むろんほかのプログラミング言語も扱えるようになっておくべきではあるが、なかでもPythonは習得すべき必須の言語になってきたと考えるべきであろう。



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