ある日事務所に一人の男が尋ねて来た。昔はこういうことは結構あった。



ようは、若い衆にして欲しいということだ。名前も覚えていないが・・・・



一ヶ月ぐらいだっただろうか?事務所で寝泊りし部屋住みをしていた。



当時は若い衆と舎弟が交代で24時間体制で当番にはいっていた。



めしは、その日の当番者持ち。当番者の器量によって様々だ^^



事務所は大きな市場に近かったので、食材は豊富だ。器量の悪い当番者によっては



ラーメンの時もある。まあ~尋ねて来た若い衆も結局、当時羽振りのよかった俺に



付きたいと・・・・・仕方なく連れて歩く事にーー; 当時、他にも4~5人連れていたのだが。



個人個人凌ぎもしてたので、まあ~ええかぁ~みたいな感覚で増やしていった!^^



元々N組にいたらしく、体には墨をごっぽりほりこんでいたし、けじめも一本なかったので、



ヤクザらしいヤクザに見えた!^^ 取立てに使っても貫禄あるし連れてあるくぶんには


ちょうどよかった! しかし使用期限が短かった!あまりにも!^^



ある日、というか連れて歩いて10日程経ったとき、



そいつ 「兄貴!俺やっぱり無理ですわ!」



俺  「何が無理やねん!?」



そいつ 「自信ないんですわ!話ししてるんえげつない話しばっかりやし!」



俺  「しゃ~ないやないけ!政治について語れとでも言うんかい!」



そいつ 「そ~やおまへんけど・・・・会長(親方)に言うてもらえまへんか~?」



俺  「ほんで、お前は、どないけじめ付ける気ぃ~なんや!?おぉ~!」



そいつ 「けじめつけます!(きっぱり!)」



俺  「ほぉ~か!そしたらとりあえず親父に言うてみたるわ!」



結局、この先、場面も踏んでいけんやろうし、格好はつけとるけど根性なさそうやし



事件なって謳われてもかなんし。うまいこというて、銭で辛抱してもらうと思っていた。



仕方なく親父に報告に!



俺 「会長!こないだから連れてる奴がやっぱりヤクザやめたい!っちゅうてまんねん!


  何ぼか作らして大阪から放り出しまひょか!?」



親父 「あほ~!けじめとらんかい!」



俺 「来て間ぁ~ないしとおもてましたんやけど!わかりました!」



親父もきっついなぁ~銭にして放り出したらええのに!どっちみち使い道にならん奴やのに



まあ~ええか。かわいそうやけど本人が自分で選んだ道やから、しゃ~ないな~^^



(俺が一番ええ加減やがな。。。--メ)



結局そいつ連れて小指を詰める事に! 人からはけじめ取った事はあったが、俺が飛ばして



やるのは初めてだった。



俺 「おえ!すまんのぉ~!何ぼか詰めて辛抱してもらおうとおもたんやけど!


  親父がおこっとるんよ! 辛抱せいよ!」



そいつ 「兄貴~えらいすんません! 気ぃ~つこてもろて! それに初めてや


  おまへんし!ええですわ^^ (なんや!さっぱりした奴やのぉ~^^)



俺 「そうか~そしたら出刃買いにいこか~!^^ 」



そいつ 「 はい!ライフ行ったら売ってますわ!」



俺 「おう!」



二人はスーパーライフに向かった!^^



俺 「あんまりええやつないのぉ~!これでええか?」



そいつ 「一回だけやし!何でもよろしいで!その¥1.980-の奴でたのんますわ!」



俺 「おう!それとかなづちも買わなあかんな~!」



かなづちも何とか見つけ、親父の住んでるマンションの非常階段へ行った!



俺 「おえ! 邪魔臭いから此処でええか!?」



そいつ 「よろしいでっせ! 兄貴、上からかなづちで叩いておくんなはれ!」



俺 「よっしゃ!わしがきっちり叩いたるから心配すな!」



そいつ 「 はい!」



俺 「一、二の三!でいくで!」



俺は、かなづちをかまえた!手のひらを上に向け小指の上にライフで買った



¥1.980-のステンレスの包丁を押し当て上から一気に



振り下ろした!    (というか・・・一瞬躊躇した!--:)



そいつ 「うぎゃぁあああ~~!! 兄貴ぃ~!!あきまへん!! もっぺん叩いておくんなはれ!」



俺  「おう!すまんすまん!!今度はちゃんといくで~!!おらぁ~~!!」



しかしまだ指はちぎれんかった! 慌ててもっかい思いっきり!叩いた!!



やっと取れた!^^ 



俺 「おぉ~!! やっとちぎれたながな~! よかったなぁ~!!^^」 (ええことあらへんがな^^)


そいつ 「お手数おかけしました・・・--;」 (顔面蒼白!!)



俺 「すまんの~!一発でやったりたかったんやけど!やっぱり安もんの包丁はあかんなぁ~!」



ステンレスの出刃包丁は、錆には強いが指詰めにはむいてない件!此処で報告しておきます!^^



その後、そいつを連れて親父にけじめを差出し。堅気にしてもらうことに・・・



短い間やったけど、何で訪ねて来て何で少しの間に嫌になったんかは、今も謎のままだ。



指詰めは、ノミか上等の出刃でやらんとあきまへんでぇ~!!




(勿論・・・フィクションでっせ・・・^^)