台風、土砂崩れがあったり、窓ガラスが割れたり。
大変でしたね…
被害にあわれた皆さまにお見舞い申し上げます。
さて…
8月の話なのですが、少年ジャンプ+で連載されていた
桃栗みかん(河下水希先生の別名義)
「群青にサイレン」が完結(?)してしまいました。
いや、あれを完結にしたくない!!続き読みたい!!
どんなお話か、ぜひ1話を読んでいただきたいのですけれども
少年ジャンプ+(連載終了作品一覧にあります)
普通、野球のマンガっていうと、
もっと爽やかな青春ものってイメージなのに、
もうね、ドロドロなのです…
ちなみに、河下先生の絵はとても綺麗で素敵です。
(以下、ネタバレを含みます)
なぜアイツばっかりっていう嫉妬、
嫉妬からついてしまった嘘、
嘘がバレて始まるイジメ、
イジメによってねじれてしまった性格、そして孤立。
孤立したところに現れた、同じタイプの友人。
友人が抱えていた大きな心の闇。
主人公だけじゃなくて、
そのライバルであるいとこ自身も
実は後ろめたさや心の傷を持っていて、
野球部のチームメイトたちもそれぞれに
悩んだり挫折した過去を持っている。
それが結構えぐかったりもする。
明るい場面は余り無く、
辛くて泣いちゃうようなことが連続しますが、
それでも逃げない、あきらめない姿勢には
今そういう状況にいる誰かの希望になっていたと思います。
そして、かつてのいじめっ子と思わぬ形で再会した時、
そのわだかまりはどうなるのか。
相手の事情が分かり、今現在の相手の姿を見て、
それでも心が動くことは全くないのか。
…というところで、終わっちゃってるんですよー!!
ああああ、私はその先が知りたかった…
会わなければ一生許す必要もないし、
そもそも思い出さないように記憶から抹殺もできる。
でも、もし再会してしまって、
例えばそれが学校だったり会社だったり、
新しく築いてきた自分の居場所だったら…
実質打ち切りのような終わり方なので、
この後の展開について、返って深く考えさせられるお話でした。
賛否あったようだけど、私はこういうお話嫌いじゃないです。
ずっと前の沖縄の海。
誰かの心も、いつも暗い雲で覆われているのかもしれないと思うと、
胸がギュッとなります。