今日も暑いです。
そろそろ秋風が吹き始めても良い頃では…
さて、風と言えばご紹介したい本がありました。
前にもラムキャンディスの記事でチラリと書いた、
ラム酒にも繋がる話。
原田マハさんの「風のマジム」
2015年か16年くらいに購入して読んだのかな。
だいぶ前だし、読んですぐに感想書かなかったら
すっかり記事にするのを忘れちゃってたんですけど…
---あらすじ--------------
主人公は28歳の沖縄出身、在住の女性、伊波まじむ。
祖母と母と3人暮らしで、実家は豆腐店。
現在は派遣社員として勤めていて、
勤続3年したら正社員になれるかもと派遣会社の人には言われていたが、
実際には何の話も出ずに、派遣社員を続けていた。
仕事帰りの楽しみは、家の近所にあるカフェバーで
祖母と待ち合わせて一杯だけ飲みながら話をすること。
そんなある日、勤め先でベンチャーコンクールが開催されることを知る。
郷土色豊かな事業を募集しており、全社員が参加できるらしい。
カフェバーで出会った一杯のアグリコール・ラム。
おばあが呟いた沖縄にはたくさんサトウキビがあるのに、
ラム酒が無いねという言葉。
この言葉にヒントを得て、マジムはベンチャーコンクールに参加する。
果たして、沖縄産のラム酒は作れるのか?
事業として成り立つのか?
------------------------
…という、まじむの四苦八苦の物語。
でもこれ、実在する女性のインタビューをヒントに作られた小説なんです。
グレイス・ラムの代表、金城祐子さん。
マハさんと金城さんの出会いについては、
文庫本のあとがきに書かれています。
会社の社内ベンチャーから、起業家に。
好きなものと自分に出来ることを結び付けて仕事に変える。
あれ?これって私が
「好きなことを仕事にしたい!」って言ってるのとおんなじだな、
って最近気が付きました(笑)
この本の主人公まじむの場合は社内ベンチャーからだったけれど、
キッカケや方法はいろいろある。
きちんと自分に向き合っていると、パッと道が開ける瞬間があるのかも。
沖縄の風、真心を込めたラム。
人との結びつき…
すべてが優しい風のように吹き抜けます。
おススメの一冊。
◆原田マハさん著↓◆
◆モデルになったラム酒のグレイス・ラムのコルコル2種↓◆