この本が出てからずいぶん経つなぁ

と思いつつ、今更ですが

森見登美彦さんの夜行のお話。

 

ワタシがあれこれと

森見さんの作品を読んだ記事は

ブログ内のBooksにて。

 

今回の夜行は京都だけでなく

国内のあちこちを舞台に語られます。

 

始まりは鞍馬寺の火祭り。

その時に起こった失踪事件。

仲間うちの女性がいなくなり、

そして、10年後の火祭りに合わせ

仲間たちは再会。

そこで語られる、

それぞれが旅先で出会った

ある画家による連作「夜行」にまつわる

奇妙な体験談。

 

ひとつひとつのお話も

それぞれ結局どういうことなのか?

という謎な部分も残しつつ

そして今現在の物語へ移ります。

 

が、ここから更にファッ!!と

ビックリする展開の連続。

最後まで背筋がゾワゾワ・・・

胸もザワザワする(笑)

 

有頂天家族とか下鴨幽水荘関連とか

面白おかしいのしか読んでいないと

ちょっとびっくりするかも。

 

ちなみにワタシは

この本が出版される時に特集を見ていて

あぁ、宵山万華鏡のようだな、

あの、胸がザワザワして、

背筋がスゥッと凍るような感じ

好きだったなぁと思っていたのですが

正にその系統の作品でした。

この手のタイプのお話、大好物。

 

ついでに、夜行を読むと

絶対、宵山万華鏡を再読したくなります。

ワタシの感想はこちら

夜行に出てくる

柳画廊のお話が載っているので

まだの方は是非。

 

思えば「この世界の片隅に」に

ワタシの感想はこちら

この「夜行」と

あぁ、広島に行きたいなぁ・・・

とムズムズさせられてばかり(笑)

今年中に叶うといいなー。