小さな悪の華(1971) | 現実逃避ブログ

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[あらすじ]

アンヌとロールは厳しい寄宿学校で暮らす15歳の少女。 ボードレールの「悪の華」などの暗黒文学を耽溺する2人は、嘘や盗み、放火といった悪の遊戯を始め、さらには年上の男を誘惑するなど、それは次第にエスカレートしてゆく。 (原文ママ)

[雑感]

 
今でいう中二病的な少女達の青春映画です。まぁこの年頃特有の無敵になった感じ?は誰もが共感できる所があると思います。そしてこの映画のいい所はちゃんと登場人物はまだ幼い子供であるという部分を上手く描写しているところですね。(牧童を誘惑して襲われて本気で怯えているところとか)
途中庭師の飼っている鳥を殺すシーンがあるんですが、あれは人形であって欲しいものです汗。
そうした様々な小さな悪事を犯していくんですが、そこである事件が起こってしまいます。
アンヌとロールが夜道をいつものように自転車で漕いであるとこの辺りに土地勘のない紳士風の男に声を掛けられて彼を家に招いてしまいます。 そして大人の醜い部分を嘲笑しようといつものように誘惑するんですが、  
 調子に乗りすぎて襲われてしまいます。
これを助けようとしたアンヌは壺で男をぼくさつしてしまいます。とりあえず遺体を隠蔽して普段通り過ごすのですがこれまでの悪事で残した痕跡を追ってきた警察が学校に事情聴取をしにきて観念した彼女達は観念して学校の発表会で焼身自殺を遂げるという展開に。
悪行は自身を破滅させるってことなのかな。
大勢が見ている前で自殺するっていう演出が彼女達らしくよかったと思いますね。
後ね、この70年代特有のBGMがいいっすね『青い体験』とかもそうですけど(テレレーみたいな)不穏なシーンでも清められる気がします。
この映画は実際に起きた事件を元にしているそうな。似た映画である『乙女の祈り』も今度観てみようかな。