タイに住み始めたころ、
朝のラッシュ時間にノンエアコンバスに
1時間ほど乗ってタイ語学校に通っていた。
超満員のバス、しかもノンエアコンバスで
1時間も立ち続けていたなんて、今では考えられない。
当時はBTSも開通していない時代、
選択の余地もなかったのだ。

そんな混雑したバスの中、重い鞄を持っていると

「荷物持ちましょうか?」

と座っている乗客に声をかけられたことは
1度や2度ではなかった。

タイ人ってええなー

と当時は思ったものだった。

その後、2年程バンコクを離れ、戻ってくると・・・・・・
バスの中でそんな風に声をかけられることはなくなっていた。
タイ人、特にバンコク人はゆとりを失いつつあるのだろう。

さて、昨日乗ったバス。
帰宅ラッシュと重なって、久々に超混雑したバスだった。
もうこれ以上乗せるなよ・・・・・・と思っても
乗客数がそのまま売り上げ=収入になるわけだから
詰め込むだけ詰め込むのがタイ人。
私は運悪く、重い袋を持っていた。
この袋が邪魔だったのか、私の顔が苦痛に満ちていたのか、
座っている乗客から何度も

「荷物持つから渡しなよ」

と声をかけられた。

何年ぶりだろう・・・・・・

ちょっと感動したのでメモしておく。