山篭り中は読書三昧をすることができた。

持って行った本は

「脱ニッポン人生」(大倉直)
「負けるな!在日ビルマ人」(田辺寿夫)
「栄光なき凱旋 上・中・下」(真保裕一)

「栄光なき凱旋」は読み終えることができず。

「脱ニッポン人生」を書いた大倉直氏は
メキシコの有名安宿ペンションアミーゴの管理人をやっていた時期があり
そのときの話を
「メキシコホテル ペンションアミーゴの旅人たち」
という作品で発表しているが
「脱ニッポン人生」ではそのときの(一部)旅人のその後が記されている。

最も印象に残ったのは中国で生活しているI氏。
実際に中国に暮らすと
旅人だったときと明らかに受け止め方が違う、
そんなニュアンスに共感を覚えた。
タイ人のいいかげんさというものは
旅行で来ているときは許容できても
いざ仕事が関わると、いらいらするばかり。
在留邦人は多かれ少なかれ
このジレンマに悩まされていると思う。

ビルマというと
軍事政権VS民主化勢力という対立構造が思い浮かぶが
当然のことながら民主化勢力というものも一枚岩ではなく、
少数民族同士でもその数の優劣などによって
その境遇は大きく異なっている。
「負けるな!在日ビルマ人」では
ロヒンギャ族の話が印象に残った。
それにしても、ロヒンギャコミニティというものが
日本にあるとは・・・・・・

真保裕一の代表作というと
織田何某主演の「ホワイトアウト」
偽札作りを精密に描写した「奪取」辺りになるとも思うが
この「栄光なき凱旋」こそ真保裕一の代表作にふさわしいと思う、
それほどの力作だった。
この作品、これまでそれほど話題になっていないのが不思議なくらい。

以上、備忘録ついでに。