「消え去った世界」ネルアダムス、森博行=訳
(ISBN4-8355-4138-3)
1948年以前、シャン州などの「山地州」は、
英国の直接統治下にあったビルマとは
別の自治権を認められていたそうだ。
筆者は当時、シャン州ロックソワ藩ソーボワの娘。
(ソーボワ=サオパー、藩王だそうだ)
1948年のパンロン協定とやらによって
その権力は低下し、一族の生活はそれまでと一変した。
そんな波乱な人生をおくった女性の書いた自分史ともいえる作品。
英国植民地時代、日本軍占領下、ビルマ軍事政権を
彼女の目で見たものを描いている。
古き時代のチャイントンや生活文化を知るにふさわしいと思うと同時に
この波乱万丈な人生にも、なんとも言えない思いを抱いてしまった。