大学に入って受けた英語の授業、
大して難しくなく、浪人時代の方が
よっぽど難しい内容のことをやっていたと思った。
会話やリスニングの授業があるわけではなく
非実用的なテキストをただ読み進めて行くだけだった。
不本意で入った大学だった。
そこしか受からなかったから
仕方なく入学した。
そんな大学だったので
入学当初、無気力な生活を続けていた。
ほとんど学校にも行かず、バイトもしなかった。
それでも出席を重視する語学だけは
留年したくなかったので
できるだけ出席していた。
こんな私でも、このテキストは極めて簡単に感じられた。
別に予習する必要もなく、
理解するのはさして難しいとは思えない内容だったが
周囲にとっては難解な内容だったらしい。
1年生の前期試験、
とりあえず受けた試験はクラストップだった。
たいして試験勉強もせず、受けた結果だった。
クラスメートの一部は、
試験前に必死になって机に答えになりそうな
単語を書きまくっていた。
それでも余裕でトップの成績だった。
別にこれは私の英語の成績が良いわけではなく
周囲のレベルが低すぎただけだ。
勘違いしたわけではないが、
以来、授業に出るのが馬鹿らしくなった。
出席を重視する語学の授業だというのに
ギリギリで進級できる程度にしか
出席しなくなった。
無気力な生活が続いた
初めて「留学」という言葉が思い浮かんだ。
TOEFLの教材を買い、しばらく勉強に打ち込んだ。
スコアーは決していいものではなかった。
財政的にも、難しかった。
いつしか始めたアルバイトに夢中になり
留学なんて言葉は頭の中から消え去っていった。