文章力のない私の文章は、わかりにくいとよく言われる。それを避けるためにできるだけ詳しく書こうとすると、今度はくどい文章になってしまい、それはそれで嫌気が差す。話すときもそうだ。簡単な事実だけを述べると共通認識が異なっているのか(私の常識が狂っている?)、言っていない部分に関して勝手に解釈されてこちらの意図とは異なったように受け止められていることが結構多い。また、省略した部分を突っ込まれ、話の意図がズレてしまうこともしばしばだ。まあ、中には人の意見にけちをつけたいがために、自分の意志を曲げてまで突っ込みを入れてくる人もいるが、これは例外だろう。ディベートをやったら強いかもしれないが……
以前、報告書という類のものを連日書く仕事をしていた時期があった。具体的に述べるわけには行かないが、取材しそれをレポートの形にして提出する仕事と考えて欲しい。だが、そのレポートに不備があった場合、社内で処分されることがしばしば起きていた。もちろんきちんと取材できていれば問題ないのだが、締め切りに追われ不十分な取材の状態で書かねばならないことの方が圧倒的に多かった。そうなると、どうしても憶測で欠かねばならない部分が生じてくる。そのためリスクを回避するために、あやふやな文章を書くようにしていた。遠まわしな表現はもちろんのこと、どうとでも解釈できるような文章だ。これも保身のためで致し方ない。実際、退職後のことであるが、いいかげんな報告書であったことを社外から訴えられ、裁判で敗訴になったと言う記事を読んだ記憶がある。訴えられたのは会社なのか執筆者なのか双方なのかは覚えていないが、相応の賠償金を払う判決だったと思う。だからそのときのくせが抜けずに、相変わらずストレートな表現が少ないような気がしてならない。
今回の出張中、これまでにないくらい日本人の方と話す機会があった。だが、話が食い違うこともしばしば。互いに相手の話していることに応じた会話ではなかったことが多かった。私が話し(聞き)下手なのか、相手に問題があるのか……ま、たいした内容じゃないからどうでもいいのだけど……