チェンライからの旅ではなくチェンライへの旅になってしまいますが、ご了承を。

チェンマイからファーンを経てタートーンへ。バスとソンテオを乗り継いで行った。それぞれで1泊。タートーンでチェンライの定宿に電話しようとしたら、携帯電話(DTAC)のアンテナ表示がなかった。

さて、この船下り、有名なはずなのだが周囲には乗ったことのある人物が意外に少なかった。かつては強盗が出没するコースだったそうで、ガイドブックにもその旨が記されていた。15年以上前に乗ったことのある知り合いは「警官だか軍人だか忘れたけど、ライフルを持った男が一緒に乗っていたよ」と話してくれた。しかし、最近ではそんな物騒な話も聞くことはない。極めてのどかな旅だった。

またチェンマイからチェンライへ移動する際、このコースは割高であると同時に、時間のかかるコースであることも実際に乗ったことのある人物が少ない要因ではないだろうか?バスなら3時間前後で移動できるのに対し、船だと4~5時間かかるし、タートーンまでのバス移動も4時間程度かかり、1日がかりになる。時間にゆとりのある人向けのコースだろう。


諸事情により、タートーンではなく次の船着場であるメーサラックから乗ることになった。チケットは前もって確保してメーサラックの船着場に移動した。ボートは予想以上に小型で、乗客であふれていた。さて我々(豪人旅行者と一緒に移動していた)の乗るスペースはあるのかな?と思ったところ、バックパックを担いだ白人旅行者のカップルがここで下船した。「君たち昨夜はどこに泊まったんだ?」と訊ねてきた。タートーンに泊まったことを告げたのだが、彼らは一体どこへ行こうというのだろう?メーサラックからワーウィーに歩いて行くには距離がありすぎる。メーサラックとワーウィーを結ぶ公共の輸送機関はないはずだ。ヒッチハイクなら可能だが……またこの道、ワーウィーの手前6キロほどにあるラオリーリゾートまでは宿泊施設もなく、山地民の村が点在しているだけで、メースアイからワーウィーまでと違ってその村も少ない。彼らがラオリーリゾートで泊まろうと考えていたのであれば、移動手段はヒッチハイクしかない。オフロード車でも浮きは通るのが困難な道で、普段から車の通りもあまりない道だ。現実的なのは、タートーンからメチャンに抜ける国道まで歩いて行ってバスに乗ることだろう。今は多少この周囲の情報を持っているが、当時は全くと言ってもいいほど知らなかった。それでも彼らが一体どういう目的でメーサラックで下船したのかはいまだに理解に苦しむ。

椅子などはなく、ボートの底に直接座ることになった。(板が1枚敷かれているだけ)なんとかスペースを確保すると、ボートは出発した。乗客は旅行者が半数、山地民が半数と言ったところか……しかし、狭い……体育座りをするスペースしかない。予想以上に困難が伴いそうな予感がした。出発してまもなく小雨が降り出した。踏んだり蹴ったりとはこのことを言うのか……途中の山地民(降りた乗客はラフ族だった)の村で、何人かの乗客が降りたので多少スペースを広く確保できた。さらに温泉地のある船着場で白人旅行者が一人降りて行った。後日、ここに宿泊施設があることを知る。日本のガイドブックには載っていない情報ではないだろうか?

川下りのボート移動と言うのはこれが初めてだったが、トンレサップ湖(カンボジア)の移動と比べると、揺れも少なく、座るスペースの狭さを除けばそれほどきついものではなかった。出発から3時間後、エレファントライディングで有名なルアムミット村に到着した。思ったより早かったように感じられた。(なお時期は7月初旬)ここで休憩と言うことだ。観光の村なので、多少なりとも金を落とさせようと言う魂胆か?それでも足を伸ばせたので、少し楽になったと思う。30分以上休憩をした後、ボートはチェンライに向かって出発。ルアムミット村までは、チェンライからバイクで何度も来ている。だからもうすぐだと思っていたのだが、思ったより時間かかった。これだったらバイクの方が楽だ……

ようやくチェンライの船着場に到着。待ち構えていた乗合ソンテウが、旅行者を希望するGHまで送って行く。


なお、時間と予算が許すのであれば、船をチャーターしていくつかの村に寄ってみることをお勧めしたい。というか、自分がやってみたいだけだ。また、移動中、バイクまたは自転車を筏に乗せて移動している旅行者を2組ほど見かけた。ぜいたくな旅、うらやましく思う……