中学を卒業して間もない15歳の少女が、いきなりMPで働くのは難しい。15歳のJはチェンライから離れたことがなかった。テレビでしか知らないバンコクは怖いイメージしかない。女衒は少しでもJの気持ちを楽にさせようと、2年前に同じ村で買った娘と一緒に住まわせることにした。
この娘も中学卒業と同時にバンコクにやってきた。当初はカラオケ店で下働きをして、1年後、華僑の金持ちに処女を買われた。以後、カラオケ店で接客をしながら店のママの許可を得た客にだけ体を売っている。近いうちに、娘はMPで働くことになっている。Jはそんな話を聞かされたが、与えられた部屋にはTVはもちろんのことエアコンや冷蔵庫もあり、農村に住んでいたときとは全くの別世界にいる喜びの方が大きく、娘の話もピンと来なかった。
Jもまた娘と同様に男の紹介するカラオケ店で、接客に慣れることから始めた。決して体を売ることなく、注文を取り食事や飲み物を運ぶことを教わった。最初は客の注文も満足に聞けないほどおどおどしていたが、優しい仲間達に助けられながらすぐに慣れていった。数ヶ月が過ぎると、客の隣に座って接客することになる。もちろん客には年齢を偽って18歳と言っているが、Jの幼さはある趣味を持つ客には十分魅力的だった。数日もするとJを連れ出そうとする客が現れた。Jはまだ処女である。処女は高く売れるのがこの世界の常識だ。だが店のママは男(女衒)の許可なく、Jに体を売れと指示することは出来ない。処女は女衒が連れてきた客のために取っておかねばならない。店のママは何人かの客を断りつつ、そろそろJにも稼いでもらわないと、と思った頃、男が再び店に現れた。
(この話はフィクションです)