タイヤイ族の故郷とも言われているチャイントン。かつてはタチレクから陸路で行くと道が悪く10時間とも12時間とも言われるほど時間がかかっていたのだが、数年前に道が整備され、今では3~4時間で行くことが出来る。タイ人もノスタルジイを感じるらしく、意外に観光客も多い。山地民に興味のある方は、時間があればぜひとも行っておきたい場所だ。

メーサイからチャイントンに行くためには、ビザは必要ない。ただし、必ずタチレクで出国せねばならない。事前にビザを取得していれば、ヘーホー(インレー湖)やマンダレー、バガンなどに足を延ばし、ヤンゴンから出国することも可能。(05年2月現在。状況は頻繁に変わるので要確認のこと)ビザは不要だが、EP(Entry permit)と言われるものが必要だ。10ドル支払うことによって14日か15日(忘れてしまった)の間有効のEPが得られる。パスポートは預けることになる。入国手続きおよびEPの取得に関しては、イミグレーション横のツーリストインフォメーションで行う。多少の手数料を請求されることもある。タイ以上に効率の悪いお役所仕事なので、気長に待つこと。

手続きが終ったら、飛行機に乗る人以外、車を探すことになる。場合によっては、ツーリストインフォメーションでも手配してくれる。自力で探す場合、郊外にあるタクシー乗り場に向かうのが一般的だろう。国境近くでも探すことは可能だが、台数は少ないと思う。郊外のタクシー乗り場は歩いて行く距離ではない。トゥクトゥクなどに「チャイントン!」と叫べば、間違いなく連れて行ってくれる。タクシー乗り場に着くと、客引きが寄ってくる。通常、日本製の中古ワゴン車に助手席1人、後部座席3人乗せる。もちろん、チャーターも可能。金額は要交渉。外国人は多少吹っかけられる。できるだけ予算を押さえたい人は、ワンボックスやバスで向かうことも可能。ただし、時間がかかる。ミャンマー国内の移動は政府にしっかりと把握される。このルートも例外なく、外国人を乗せる運転手は最初にイミグレーションに向かって手続きをする。その後も4箇所ほどのチェックポイントがある。手続きは運転手が全てやってくれる。

私はメーサイに宿泊するのは好きではないので、チェンライを朝出発し、手続きなどを済ますと昼前後(タイとミャンマーの間には1時間の時差がある)にタチレクを出発することが多い。午後になるとチャイントンに行く車は減るので、早めに行動するほうが良かろう。途中1箇所で食事休憩することもあるが、夕方までにはチャイントンに着くはずだ。

道路はミャンマーにしては整備されている。途中ハイウエイと書かれたゲートもある。話の種になるようなゲートだ。実際、このルートの一部は有料道路になっている。道は舗装されているが、小石がちりばめられているので、カーブするときにはスライドする感じで多少の恐怖を感じる。曲がりきれなかったら、川底に転落、ちょっとしたスリルを味わうことが出来るだろう。途中、数箇所の集落があるが街といえるようなところはない。チャイントンに入る直前、乗客は車を降ろされ100mほど自分で歩く。最後のチェックポイントだ。街に入ると運転手が宿泊先を聞いてくる。あてのない人は、運転手に任せるもの良かろう。運転手は乗客全員を目的地まで送っていく。

定宿に着きチェックインをすると、EPを従業員に渡す。全ての行動はミャンマー政府に把握される仕組みだ。一息ついたら両替をする。私は定宿のオーナーに頼んでいる。これで食事ができる。タチレクからチャイントンまで、タイ語で押し通している。この辺りの共通語はタイヤイ語あるいはクゥン語と言うらしい。タイ語と非常に似通っているので、タイ語も十分通じる。

夕食後、明日からの観光ルートを定宿に出入りする従業員に相談する。チャイントンの街は、数年前と比べると電力量も増えてきているが、タイと比べるとまだまだ暗い。そのほとんどは自家発電だ。20時過ぎには真っ暗となり、早い時間に寝ることとなるだろう。