心理学を学んである中で、最もたくさん耳にする機会がある中の一つが、『相手を変える、責める』といった主語が相手では無く、『自分はこう感じた、自分はこう伝えたい』といった主語が自分であるメッセージの伝え方です。

学んでいて、この伝え方が出来れば大体のことは円満に運んでいくんだろうなぁと思いつつ、いざ生活の中で使おうとすると、今の世の中に於いて中々使いづらいと感じることが多々あります。

自分主体のメッセージを伝えるには、きちんと自分への影響やどう思ったかを伝えるため、それなりにこちらからの会話が長くなります。ですが日常において、その伝え方をしようとすると、どうも相手のほうがその長さ自体にイライラしているように感じることがあるのです。



私としてはそこまで長いかな?と思うのですが、恐らくそういったことを学ばれていない人たちには、それすら煩わしいのかもしれません。そうして、そういう人たちは得てして、短い単調な言葉で会話をしようとするのです。

意味もなくつらつらと言葉を長くする必要もないですが、どうも今の世の中は相手との会話や関わりが、インスタントというか短絡的すぎやしないかと感じるのです。

例えばコンビニや料理屋さん。会計を済ませ、「ありがとうございました」とか「美味しかったです」と伝えようとしても、伝える前に『お次のお客様ー』と声がかかり、暗にそこを退くように促される。私の感じ方も捻れているのも否めませんが、そのような効率重視の関係というのが非常に多いように感じます。そして私自身も会話が長くなるとつい「すみません、長々と話してしまって」と相手に謝ることがあります。



お互いの想い、メッセージをきちんと伝えるには、それなりの時間がかかるのは当然です。それが今の世の中には無い。早ければ良い、効率が正義という考え方が当たり前になってしまっている。

これからの世の中、更に科学力は発展していき便利に効率良くなっていくことでしょう。しかしだからこそ、それによって生まれた余裕を、更に効率!と求めるのではなく、会話を丁寧にしてみるなど、そういった方向に使っていったほうが良いのでは無いかと思うのです。

人類の大多数から、怒りや憎しみなどの感情しか残らない世の中にならないことを願うしかありません...。