皆さんは「失敗」というものをどう考えているでしょうか?

 

もしかしたら多くの人が「失敗しないようにしなきゃ・・・!」とか「失敗してしまった、もう終わりだ・・・」と考えているかもしれません。残念ながら今の日本は特にその傾向が強いなぁと感じます。一度つまづいてしまうと、そこから立ち直ることすら困難で、その後を諦めてしまったり、そうならないようにならないようにと完璧を求めたり。最近では幼少期ですらその傾向にあると思うと、一体何を目指しているんだろうと恐ろしくも感じます。

 

失敗=傷がついた』と考える人は多いと思います。受験に失敗したから経歴に傷がついたとか、思い切ってチャレンジしたものの失敗してしまい心に傷を負ったとかですね。傷つくことは確かに心地いいことではありません。辛かったり苦しかったり、逃げ出したくなったり。しかし『傷=悪いもの』と考えるのは果たしてそうなのでしょうか?

 

皆さんは煮物やおでんに入っているこんにゃくを食べたことがありますか?もしくはとてもジューシーな豚の生姜焼きは?

 

こんにゃくには味を染み込ませるため切れ込みが入っていたり、生姜焼きは焼いている間に丸まってしまわないように切れ目を入れます。切れ目がしっかり入っているこんにゃくはとても美味しいですよね。さてこの切れ目、料理を美味しくするためとは言え、ある意味『』だと考えられませんか?

 

こんにゃくは普通に煮たりしても中々味が染み込みません。これは人生にもいえることだと思うのです。見た目はすごく綺麗だからという理由で、傷を入れないこんにゃくは味、つまり人生における経験が全く染み込みません。そしてある程度の年齢になって自分で生きていかねばならないとなった時に、全く味のない、経験不足なこんにゃくが出来上がるのです。生姜焼きも同じようなもの。切れ目という経験を入れなければ、丸まって曲がって変な形になってしまいます。

 

子供の時にみんなの前で失敗をして赤っ恥をかいたとか、自信満々に成功を謳っていたのにダメだったとか、失敗は成長に必要なものです。しかし失敗すること以前に必要なことがあります。それはつまり『チャレンジしてみる』ということです。もちろん子供だけでなく大人になってからもそうです。チャレンジすることはとても不安だし、子供なら尚更だと思います。しかしそれではいつまで経っても味が染み込まないままになってしまいます。チャレンジし、失敗して傷ついて、そこから学び成長することがとても大切なのではないでしょうか?

 

また身近に子供がいる保護者や教育に携わっている方もいるでしょう。確かに幼児期にはある程度の期間、親がただただ愛情を注ぐ時期や危険から遠ざける期間も必要です。しかし成長していく過程においても、子供可愛さから必要以上に何でもしてあげたりして、子供がチャレンジする機会ひいては失敗する機会を奪ってしまっては、人生の経験という味を染み込ませることが難しくなります。もちろん取り返しのつかないことになってしまいそうならば止めなくてはいけませんが、そうでないなら失敗することこそ大きな経験になるのです。

 

だからチャレンジすることを応援してあげてほしいと思います。何かあったらパパやママ、先生が着いているからねと、子供が安心してチャレンジ出来るような環境を作ってあげて欲しいと思うのです。

 

今はみんな出来てみんな同じという考え方が非常に多いと思います。でも綺麗なこんにゃくを量産しても仕方がないんです。むしろ綺麗なまま成長して、辛くなるのはその当人たちなんです。だからチャレンジして欲しい、させてあげて欲しい。どんどん失敗して欲しい。そしてその『傷』は決してあなたをダメにするものなんかではない、あなたをより良い人生にしてくれるものなんだよと、自分に語りかけてあげてください。きっとあなたにも周りにも素敵な未来が待っていると信じています。