瑞々しい声 そして焚きつける声 | pumpkinface59のブログ

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Toshl/龍玄としさん関係が主だが、連想ゲームで脱線しがち。
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え〜、日本ではオリンピックたけなわ。龍玄としさん界隈でもすでに新しくあれやこれや起こっているようですが(え〜と、なんかクイズ番組?そろそろMステとか来ませんかね)、まだ前回花園のTSも見れていない私です。TwitterもInstagramもあまり見てません。Twitterって1日みないとあっという間に乗り遅れ感半端ないっすね。ちょっと怖いものがある。

 

ブログもどうしようかな〜と思って久しぶりに開いてみたら、3週間くらい前に書いたまま投稿忘れのものが一つあったのでこれを放り込んでしまおう。いつものことですが、まぁ、しつっっっこく「あの声何?」という話でございます。またかよ、と思った人はまわれ右。

 

Here we go.

 

世間ではお手振り会で抜け殻とかマスカレイドで阿鼻叫喚とかいろいろあるようですが、ワタクシはやさぐれないためにもその辺はスルーしようと思います。完全版DVDでFly Me To The Moonが聴けるその日まで、さようなら。

 

はい。聴けました。ありがとうございます。これが流された花園は、コンサートの日、チケットを購入していたにもかかわらず各種事情で行けなくなってしまった方や、当日足止めをくらってしまって遅れた方、一曲も聴けずに終わった方、お手振り回にすら間に合わなかった方、蒲田にも行きつけなかった方、そういうファンのための、特別なものだったと思います。なので、私はそういう方達のおこぼれで聴かせてもらえたと思っています。

 

いやしかし、ニュース画像で麗しくも逞しいキレッキレの羽生氏のスケーティングを見、空気を引き裂いて響き渡る龍玄氏の歌声を聴いたのだが、改めてなんという美しい声だろうかと思わされた。

 

FaOI(の動画)で初めて聴いた時は、そんなふうには思わなかったんだけどなぁ。電撃に打たれたような感激もなかったし、なんなら曲も好みではなかった。

 

日記には確かに、「Toshlの生歌もすごい」とえらそうに書き付けてはあるので、小さなiPhoneの画面とかせいぜい当時使っていた13インチのぼろいMacBookで見た動画からでも心に響くものはあったんだと思う。

 

それからバンドに行って、X JapanからXに遡って、どの時代も魅力的だなと思うようになったものの、バンドが活動してないことや、いろいろな軋轢も知って離れようともしたけど、その時にはもはや、蜘蛛の糸に絡めとられた羽虫のごとく、この人の声にがんじがらめに囚われてしまっていた。

 

それから延々、「なんなんや、この声」と考えているような気がする。

 

YouTubeなんかで「歌ウマBest 10」とか、「ロングトーン30選」とか、「高音対決」とか、その手の動画にはあまり出てこない。そして、そういう動画を見てみると確かに、声量も声域も安定感も、Toshlさんよりある人はたくさんいる。

 

だけど、唯一無二というか、ものすごく不思議な声だなぁと思う。いつもどう表現すべきか悩むのだが、今回頭に浮かんだ形容詞は「瑞々しさ」であった。50すぎてあの瑞々しさは何だろう。

 

そしてなぜ高音になると艶が増して光り輝くような音になるのだ。BraveでAK-69さんとコラボしたときのインタビューで「あの高音の輝きが欲しいんだなと思った」、とか自ら語ってたけど、そう、「あの輝き」。

 

そして、ベテラン演歌歌手のどなたかがテレビの歌番組だかでいっていた「『哀愁』のある声(というようなニュアンスだったと思う)」。

 

Yoshikiさんにいわせれば、「美声というか、なんともいえない声」。

 

Sukekiyo / Dir en grey の京さんに言わせると「誰も似た人がいない」声。

 

マエストロ原田にいわせると「音色をたくさん持っている」。


ものすごく多彩な声の持ち主なんだというのはソロやカバーを聴くようになって初めて認識したように思う。

 

そして、いろんなスタイルの歌を歌えてしまう。童謡、アニメソング、歌謡曲、ポップス、ロック、映画音楽、演歌、Jazz。

 

なのに、どんな歌もロックにできる。

 

森のくまさんも、津軽海峡冬景色も、Fly Me To The Moonも。

 

これは、何を歌っても同じようになるということとは違う。全然違う。

 

「題名のない音楽会」でリスト風MISIA「Everything」を歌った時、マエストロ原田が「Toshlさんは最初から最後までRockだった」と言ったけど、歌い方とかそういうことではなくて(マイクスタンドプレイはあるかもしらん)、やっぱりスピリットであり、熱であり、エモーションなんだと思う。

 

ちなみに、この時のバックバンドすごいよね。ピアノ反田恭平、チェロ宮田大、サックス上野耕平。クラシック、とくに日本のクラシック界はまったく知らなかったので、当時は、ふ〜ん、誰?なんか、若手の人たち?とか思ってた。はい。失礼しました。

 

チェロの宮田氏は刺激を受けたといい、サックスの上野氏はものすごく焚きつけられた、ピアノの反田氏はリハの時にずっと鳥肌立ってた、という。マエストロ鈴木もその発言中、ずっと、うんうん、とうなづいていた。

 

全員、世界で活躍している人たちである。そんな、クラシックの新進気鋭のアーティスト達を歌声一つで焚きつけられる男。かっこいいぜ。

 

P.S. 反田氏は先週、ショパンコンクール の第二次予選で弾いていたのを見たけど(YouTubeでショパンコンクール が全員のを出しているのだ)、なんか、コンクールの予選というよりリサイタルみたいやったぞ。弾き終わって立って礼して、退場して、また出てきて礼してた、というのは拍手が続いたからだ。

 

それをみたせいか、YouTubeに22歳ごろの(今やっと26歳なんだね)インタビューがおすすめで出てきたので見てみたら、「日本に音楽学院作って、そこに海外から学びに来るようにさせたい」みたいな話をしていた。そして、すでにいろいろ行動を起こしているのだな。応援したくなるなぁ。