「数学は苦手だけれど、何とかできるようになりたい」人のための『大人のための数学勉強法』が発売された。きたみりゅうじ氏のイラストとともに、数学の知識や学習のコツをわかりやすく紹介する画期的な内容は、発売すぐに大きな反響を呼んでいる。今回はその最大の特徴である、「どんな問題も解ける10のアプローチ」の概略を紹介する。

授業中はノートをきちんと取り、試験前も問題集を二度、三度と解いたのに、その努力が報われない。他の科目は平均点以上を取れているのだから、きっと自分には数学の才能がないに違いない……

 真面目に勉強しているのに、数学ができない生徒さんに
「どうやって勉強してる?」
と聞くと、決まって
「解き方を覚えています」
と例題の解法にアンダーラインを引きまくった教科書を見せてくれます。解法を覚えることが数学の勉強だと思い込んで(込まされて)しまっているのです。

できる人は原理・原則・定義に戻って問題を分解する

できる人は「基本的な考え方」を使っているだけ

どんな問題も解ける「10のアプローチ」とは

(1)次数を下げる
(2)周期性を見つける
(3)対称性を見つける
(4)逆を考える
(5)和よりも積を考える
(6)相対化する
(7)帰納的に思考実験する
(8)視覚化する
(9)同値変形を意識する
(10)ゴールからスタートをたどる





数学ができる人の頭の中 - どんな問題も解ける10のアプローチ