昔。
小学生高学年か中学生だった頃。

祖父母が体内から黄金を出すおっさんにハマった事があった。

人体に触れるだけでその人の悪い部分を治す事もできるというそのおっさんにあたいの目を治してもらおうと思った祖父母は、あたいにおっさんの髪の毛と金粉がパウチされたお守りを渡した。

そして、ある寒い日。あたいはそのおっさんに会った。

おっさんはど近眼のあたいの目に手を当てて「見えるかい?」と聞いてきた。
変化が分からないあたいは四六時中首を傾げる。

周りには沢山のおっさんの信者。
おっさんは焦ったのか「さっきよりは見えるでしょう。」とあたいの治療を止めた。

次の視力検査であたいは自己最低記録をはじき出し、祖父母はおっさんから離れた。

今、あのおっさんはどうしているだろうか?

黄金はどうやって出したのだろうか?