女子大生ブームにあこがれてた高校時代、女子大生になったら女子高生ブーム。バブルを見て社会人って楽しそうと思っていたら、就職氷河期。そんなロストジェネレーション世代な私。苦笑

 

気がついたら会社でもなかなかのベテラン、そのまま逃げ切ることもできるけど、下からの勢いもある中、時代は平成から令和へ。いろんなことがアップデートされている、見直されているこのタイミングで、ご縁があって、フジテレビで行われたSXSW(サウスバイサウスウエスト)の報告イベントSeekに参加できて、いろいろ刺激を受けました。



フジテレビ本社オフィスタワー22階フォーラムで行われたイベント

素敵な桜は、入社式のものを流用だそうで、とても華やか💕こちらはプログラム

 

少し前まえでは、生きることがファーストプライオリティだったのでちょっと先の未来の分野に興味を持っていなかったのですが、娘や息子たちが生きる世界って今の想像を超えた世界になるだろうなと思うと、子育てするためにも知っておくべきだなと思っていたところなので、未来を生きる子を育てる視点と、一会社員としての視点で聞いてきました。

 

 

 

そもそも、SXSWとは時代の先端を行っている人たちが、夢を発表するイベントで、TwitterやAirbnbが注目されるきっかけになったイベントでもあり、企業の出展が中心になるCESSEATECHよりも、スタートアップの登竜門的な祭典で、毎年アメリカのオースティンの街全体をあげて行われています。

 

私はこのイベントのことを、NewsPicks(ウェブメディア)の『Weekly OCHIAI』という番組を見ていて、落合陽一さんらが出展した日本館「The New Japan Islands」の話しをされているので知りました。そんなタイミングでの参加だったので、興味深く聞きました。

 

 

 

特に面白かったのは、寿司シンギュラリティの話で、食をデータ化して転送して再現する。笑。なんのこっちゃと思いましたが、お寿司を入り口に、食の

①データの取得

②データベース構築

③転送出力

④どこでも食べられる

という想像を超える未来の話です。

 

サイトを見ても、超未来すぎて理解が難しいのですが、笑、食をデータ化することで世界中の人とシェアできて、再現できて、そのことで、個人のヘルスデータに基づいた食が作られる。個人の腸内とつながる。というなんだかとてもすごい話。

 

 

将来的に一家に一台小さな食事製造機ができて、世界中の人が家で寿司だけでなく、いろいろな食事を食べられる。日が来ると思います。ここでは、いや、それは寿司じゃないよとか、味が美味しくないでしょうと話すことは無意味で、そんな日が来るよ、という示唆は、そんな時代が来ても驚かないように心の準備が必要だよと言われているように思いました。

 

どんなことでも、そんなの無理と思うとそこで思考が止まってしまう、世界が狭まってしまうものですが、そんな機械も寝たきりや体が不自由な方、行ったこともない国の、食べたことのないような料理が食べたい時とか(今はないけど。笑)にいいのかもしれない。とか、料理が苦手な人が自分や家族の栄養バランスを考えながら食事を作るストレスから解放されるかも、とか考えると、へー、とかほーとか思いながら聞けるのでした。笑

 

別のセッションの中で、「5年前にはアレクサは居なかった」5年で世の中は大きく変わるという話がありました。確かに、電話が携帯になって、カメラもついて、スマホになってプラットフォームになる、そしてそのコンテンツがメディアになるというような流れは20年前には考えられなかった事ですが、きっとその当時の最先端の人たちが考えていたことは現実となり、娘たちは生まれた時からスマホで写真を撮って、電話をしてFacetimeをして、Youtubeを観て、ゲームで勉強して、TikTokで発信したり(まだ娘はしないけど)することが日常になっています。

 

これからの5年はこれまでの20年で変わってきたことと同じくらいの変化があってもおかしくないんだと思います。でももう、自分はそういう進化についていくのは無理、今のままで十分、と考えることもできる。けど、最先端でついていかなくても、時代の流れに乗ることで世界が広がる、無限大の可能性が見えてくるのではないか、と少しワクワクしてきました。

 

人生一度きり。楽しむか楽しまないかも自由。

 

進化してゆく世の中で、人間てなんだ、個人てなんだ、要は自分はどうやって生きてゆきたいか、なんてことを改めて考えねばと思ったのでした。

 

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 この記事は、執筆にあたりレッツノートのスポンサーシップによる支援を受けています。

 会場ではレッツノートを使用してメモができたので、とても助かりました!

 ブランドサイトはこちら➡︎https://ec-club.panasonic.jp/pc/brand/

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友人が撮ってくれた写真。

顎の肉が、スラムダンクの安西先生にだいぶ近づいてきてショックを受けました。。。

 

いいこと言う、安西先生。好きですけどね。

 

 

以下は気になった部分のメモと学びです。

理解が間違っている場合もあるかと思いますので、ご了承ください。

 

▪️今年のSXSWのトレンド

北村久美子さん

(株式会社AOI Pro. 情報開発プロジェクトリーダー(エグゼクティブグローバルプロデューサー))

 

①豊かな社会から個の幸せへ(個の捉え方は様々)②デジタル不信感に直面する時代(考えることをやめてしまっているのではないか)③人類と倫理(人類をチームメイトとして考える。社会を作るのがほんの一握りの人になることに危惧を持つべき)④自然への回帰というのはなんとなくですが、ふむふむと思いました。

 

世の中、昔からある大きな企業が中心の時代からGAFAと言われるGoogle,Apple,Facebook,Amazonのような時代に乗って出てきた企業が生活のど真ん中に入ってきて、いろんな事やサービスがメジャー化しつつも、パーソナライズしてゆく中、小さなビジネスでもお客様との強い信頼があれば成り立って行ける、結局は人、コミュニケーションだよね、的な部分に再度注目が集まっている流れがあると思います。

 

AIが進化する時代において、人間はどう生きるべきなのか、人間がAIに指示を出すのだけど、指示されて動く人間も出てくるのではないか、世の中二分されるのではないか、そうなると自分はどうあるべきなのか、娘や息子たちにどういう人間に育ってもらうのがいいのか、というのは気になるところです。

 

▪️「未来事業の作り方」

榊良祐さん(電通 Design Strategist /OPENMEALS発起人)ー寿司シンギュラリティ

 

これまで1社でR&Dから発売までやっていたことを、外部の力を集めて実現させる未来事業の作り方のステップは以下。

①飛躍的案未来構造アイディアを考える(実現性無視)

②未来構想を機密にビジュアライズ(リアリティ重視)

③広く世の中に発信(魅力重視) →SXSWを使い倒せ

④実現に必要な技術と人を外から埋める

⑤前例のないプロダクト、サービスを実現

 

SXSW出展の投資対効果(メディア換算のみならず)

①チーム力の劇的成長

②プロダクトバリューの再発見(未完成をたくさん見て、新しい価値観がみつかる)

③イノベイティブな人脈の一括獲得(なかなか日本では会えない人とつながれる)

 

というのがありました。

 

夢を語って、それに賛同してくれる人が集まって夢を叶えてゆく。一人じゃできないことを、いろんな人に支えてもらって実現させてゆく。会社や日々の業務に没頭していると夢を語ることを忘れてしまうな〜なんて思いながら、人を巻き込めるような夢があるって素敵だなと思うと同時に、会社での仕事も、こういう考えで周りを巻き込んでゆくことが大事だなと感じました。

 

一方で、一企業で開発から出展までおこなった話も聞けました。

 

▪️企業でイノベーションを起こすには勢いと決断が大事!

大石 正樹さん(シチズン時計株式会社 オープンイノベーション推進室 室長)~Chief Manager of Riiiver~
山﨑 翔太さん(シチズン時計株式会社 オープンイノベーション推進室)~Partner Company Recruiter~

 

●イノベーションも企業理念とリンクしていることが重要

●役員も巻き込んでプロジェクト化

●プロジェクトの限界(業務に加えてのプロジェクト)→組織化

●思わぬ出会いがアイディアを生む

 

出展したことで、外部評価が高まると、内部の抵抗分子も協力的になったりして、外の風が中にも大きな影響を与えることを活用すべき。というお話もありました。シチズンという大きな会社だからできた技でもあると思いますが、大きな企業ゆえに、イノベーションを起こすことはとても大変なことだっただろうと思います。

 

私も入社した時に「先輩や上司たちはなんでできない言い訳ばかり探すんだろう」と思っていたのですが、あるとき、すっかり自分がそういう人になっていることに気づいて愕然としました。。。人文学者の宮台さんが「1割の天才を9割の凡人が潰してしまう世の中(日本)」のようなことをおっしゃっていて、あ、なんか自分って9割の凡人だけど、天才を潰してはいけないなと思ったことを思い出しました。

 

新しい考えを持っていても、潰され続けると、諦めてしまう。全ての新しい考えが素晴らしいとは限らないですが、自分とは異なる考えに対しても、柔軟に受け入れたり、消化できる人間になりたいと思います。笑

 

▪️The New Japan Islands (日本館)

宇留賀敬一さん(経済産業省/The New Japan Islands統括プロデューサー)
落合陽一さん(メディアアーティスト/The New Japan Islands統括ディレクター)

 

日本はセミパブリックスペース(お風呂上がりに浴衣で食事をしたり、街を歩いたりしちゃう感じ)の国で、ゾーニングされていない感じをブースで出すために、日本らしいだささを追求してかっこいい演出にしたそうです。サイトのプログラムがそのださい、やばい、かっこいい、ということなのかな。。。

 

クールジャパンと聞いてなんとなく思い描くイメージと、実際に海外の人が日本に感じるかっこよさってギャップがあって、そのギャップを認めるとこんな感じなのかなとも思いました。

 

私も、アメリカでアニメの話をされることが多く、いや、私あまりアニメはわからなくて、、、もっと美味しい食事やおしゃれな感じをイメージしてほしいな、なんて思ったりもしてましたが、漫画、アニメを始め仏教や神道、キリスト教などまぜまぜになって、和洋中、アジア、世界中の要素がミックスしてそれが共存している感じがクールなのかな。と。落合さんが言っていた、「クールジャパンなんじゃなくて、日本人がクールなんだ」という意味は、そんな日本に生きている日本人がかっこいいのか、クールなのかと理解しました。笑

 

そして印象に残ったのはキノコの話。笑

 

高度成長でぐんぐん育った木(大企業)は大きくなって花を咲かせてそして枯れてゆく中で、枯れた木に花はもう咲かないけど、キノコ(スタートアップ)は生える。これからの時代、大きな木を新しく育てるのは難しい(ゼロから自動車会社を作り上げるようなこと)けど、キノコはいくらでも増やせる。そして、そのキノコもアメリカに行けば、木になる可能性があると。

 

世の中の流れは本当にそんな感じになってきているということはひしひしと感じます。娘や息子が大人になる時にはいったいどんな世の中になっているのか。これまでの既成概念がほとんど通用しない世の中になっているんじゃないか。そうなると親の価値観ってほぼ既成概念だと思うので、親の価値観を押し付けても仕方がないのかなと。世の中の流れに敏感になり、新しい価値観を生み出せる人間になってもらえるといいなと。そのためにはどうすれば良いのか、これからの課題です。

 

そして、私自身はこれから復職するタイミングで、落合さんのこの言葉をとても心に留めました

 

「一つの組織でイノベーションは生まれない

企業の中に属しながら、いろんな活動の幅を広げることで、会社も活性化する」

 

色々考えながら、少し前向きにモチベーションがアップしたのでした。

 

 

学びの多いイベントに参加できた事に感謝✨

未来のことを考えられる事に感謝✨