8月5日の朝方、病と闘っていた叔父が旅立った。

亡くなる数日前、その叔父から母に電話があった。

辛そうに、呂律が回らなくなった叔父。

もうダメだよ。

辛いよ。


母は返す言葉もなく、咄嗟に

頑張ってね。

と、言ってしまった。


もう、頑張れないよ。


これが、叔父が母と交わした最後の言葉であった。


兄弟みんなに、辛いながらも連絡したらしい。


小さい頃から、身体が弱く、幾つもの病を克服してきた叔父。


だから、私は、最後の電話に、、、


今まで良く頑張ってきたね。

もう、大丈夫!楽になっていいよ。

今までありがとね!

と、心の中で声をかけた。


いつも、子供心の溢れる叔父だった。


彼方(あちら)で、先に旅立った伯父さんや祖父母が迎えに来てくれたんだね!

77年間、本当にお疲れ様でした。

富夫あんちゃん、安らかに!



人は必ず、死を迎える。

しかし、それは肉体の死であり、、、

心は、、、魂は、、、生き続ける。

形は無くなるけど、想いは生き続ける。

そして、

思い出も、この世に残された者の心の中で生き続ける。


綺麗な空に、白い雲が登って行くように見えた。