Silent Running

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写真好きのPulserが日々の思いつきや撮影した写真で綴る気まぐれblogです。

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『ほぼほぼ』という聞き慣れない言葉を最近耳にするようになりました。
サラリーマンの方たちが、ビジネスで使うことが多いみたいです。

使い方は『ほぼ』とほぼいっしょw

だいたい、とか、おおむね、ということですね。

少し違うのは、『ほぼ』よりも『ほぼほぼ』の方がより曖昧なニュアンスが強いこと。

思えば、日本語にはこういう自分の発言を曖昧にする言葉がとても多い気がします。

すでに『ほぼ』という言葉があるのに、なぜ新たに『ほぼほぼ』なんて言葉が必要なのかというと、
自分の発言をできるだけ曖昧にして、そこに生じる責任から可能な限り逃れたいという気持があるからではないのかと思います。

「完成しています」というと、出来ていないときに怒られるから、
「ほぼほぼ完成してます」と言えば、出来ていなったときにも、
「いや、ほぼほぼですから、完全に完成した訳じゃないんです」と言える。
ことほどかように、特にビジネスマンにとって、責任回避は重要なことみたいです。

ではなぜそれほどまでして責任を回避したいかというと、
この国で「責任をとる」ということは、自分の立場を失うことに繋がるから。

かつてこの国では、「立場」だけでご飯を食べている人がたくさんいました。
身分制度というものがあって、侍の子は侍だというだけで働くなくても禄(ろく)をはむことができたんです。
高度経済成長時代のサラリーマンも同様です。
終身雇用の制度が生きていた頃には、クビにさえならなければ一生の安定が保証されていた。

だからこそ、「責任をとらされて立場を失うこと」が一番恐ろしいことだったのでしょう。
曖昧な言葉で巧みに責任を回避しようとするのは、「立場」に依存して生きていた時代の名残なのではないかと感じます。
こんな不確実性の時代(これも古い言葉だけどw)では、いくら発言を曖昧にして責任から逃れても意味ないと思うんですけどねw
少し前になりますが、読者になっているグラビアアイドル壇蜜さんのブログで、女性の黒髪についてのエントリーがありました。

みんなが髪を染めたがる時代に、天然の黒髪というのはマイノリティーであるけれど、アフリカの未開民族の風習のごとく、それをよしとする価値観もあっていいんじゃない? という内容。

いいんじゃない?もなにも、私の知る限り男の9割は黒髪好きですがな。
だってそれが証拠に、今をときめくAKB48のメンバーはほとんど黒髪(かそれに近い暗い色で髪を染めている)じゃありませんか。黒い髪の方が男受けがいいんです。

壇蜜さん(男が人生を踏み誤ってしまいそうな妖艶な美女です)がマイノリティーと感じたのは、女性のコミュニティーの中での価値観だと思うのですね。
男性のコミュニティーの中ではその価値観は180度逆転する。

これは面白いことだと思いました。
この男と女の間に横たわる深くて暗い川の正体はなんなのだろう。

黒い髪がいいか、染めた髪がいいかを男性が考えるとき、それは対象が美人であることが前提です。
ぶっちゃけて言ってしまうと、美しくない女性が対象ならば、たいていの場合「どっちでもいいよ」ということになるでしょう。

それに対して、女性が髪を染めるというのは、黒い髪のままでは凡百の女性に埋没してしまうのを防ぐためなのではないでしょうか?
髪を染め、化粧をするのは、何もしない素顔のままでは美しくない自分が大勢の女性に埋没してしまうのを免れるためなのだと思うのです。

……もちろん異論があるのは百も承知の上です。
女性からは石を投げられそうな意見だと言うこともわかっておりますが、実験的に男性の本音をデフォルメして、極論で語っておりますので、あしからずおつきあいください。

つまり何が言いたいかというと、すっぴんであるとか、黒髪ロングで勝負! というのは美人にのみ許されるぜいたくであるのだろうと。
男性からすれば、そのことに無自覚で、安易に「黒髪の方が好き」などというのは万死に値する発言であると思うのです。

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AKBメンバーのグラビア、フォトショで修正する前のものが流出して話題になっています。

流出した写真というのは、別にどうってことのないもので、それがこれだけ騒がれているというのは、それだけファンが「生の情報」に飢えていることの証明なのでしょう。

フォトショで写真を修整するということは、写真が本来持っている情報を削る、ということ。でも、ファンというのは少しでも自分が好きなアイドルの生の姿に近づきたいものでしょう。どこに毛が生えているとか、どこにほくろがあるとかw

写真はもちろん綺麗な方がいいのだけど、もう一方で情報を伝えるという一面があって、フォトショを使って綺麗にしようとすればするほど、ファンが求めている「情報」は削られていく。最近のグラビア写真はフォトショで弄りすぎていて、別人みたいな写真も見かけます。

自分も、このブログに写真を掲載するときは、自分の腕を誤魔化すためと、モデルさんの肉体的な情報を隠匿するために、フォトショでの処理をしていますが、だからこそ、そういう処理をしていない、自分の手元にある撮ったままの写真が非常に貴重なものに思えたりします。

腕に自信がないカメラマンほど、撮影後の処理に頼る傾向があるけれど、やはり写真というのはシャッターを切るその瞬間で勝負できればそれが一番いいはず。私もそれを肝に銘じて撮影したいと思います。

ちなみにこの大島優子の写真は修正前のものらしいのだけど、修正後のスリムなウエストよりこのぽちゃっとしたお腹の方が魅力的だと思うのは私だけではないと思いますw