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SL-P777は松下電器がテクニクスブランドで1988年に発売したCDプレーヤーです。

 

定価は59,800円で、SONYからはCDP-228ESD、KENWOODからはDP-7010、VictorからはXL-Z521、DENONからはDCD-1510など強力なライバルが集まる激戦区でした。

 

SL-P777は4DAC Liner 18bit の変換システムを搭載していることが大きな特徴として書かれていますが、実はこれMASH 1bit DACなんです。

 

MASHだと隠したのか真相は不明ですが、他社は18bitやリニア20bitなどのマルチビット機が中心だったので、セールス的にはマルチビット機として出したほうが売れると判断したのでしょうかね。ただ、MASHも内部に4つのDACを搭載しており、18bit相当の解像度を誇るのである意味正しいですが...

 

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内部です
他の598機と比べると驚くほど基板が小さいです(笑)
テクニクスはこのときからすでにコストダウンに走っていますね。

 

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シャーシは上位機のP999と同じで、樹脂と銅板の2層構造のTNRCです。重量は6kgとなっています。

 

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電源トランスは小型なものが1つ。こちらもP999と同じです。
 
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メイン基板です。

 

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電源回路には松下のPureism、オーディオ回路にはELNAやニチコンのオーディオ用のコンデンサーが使われています。

 

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裏側です。

 

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こちらがMASHのチップです。第2世代のMN6471が使われています。

 

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メカは上位機のP999とも下位機種のP333などでも同じメカを使っています。
ピックアップ駆動はリニアモーターで高速アクセスが可能です。

 

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ピックアップは松下のSOAD70Aです。様々な機種で使われているので入手しやすいです。

 

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メカの裏側にはサーボ回路の基板が取り付けられています。
電解コンデンサーが見えていますが、これは交換したものです。

 

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こちらはヘッドホン回路
オーディオ用のパーツが使われています。

 

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外観
P999とほぼ同じです。唯一違うのは、4DACのロゴがバッチになっているかどうかです。
ディスプレイの下には20キーが付いており、リニアアクセスピックアップと相まって、スピーディーな選曲ができます。よく使うキーは下にまとめられており、使いやすいです。

 

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右側のジョグダイヤルは、サーチ用のもので、傾ける角度によって早送りや巻き戻しの速度を調整できます。P990のダイヤルとは違い、ずっと回さなくてもいいので楽ですが細かな調整には向かないかもしれません。

 

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ディスプレイは大型のものが搭載されています。
下の表示はプレイングポジションとレベルメーターを切り替えることができます。

 

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背面
出力端子はアナログが固定1系統、デジタルが光1系統です。電源はメガネコードです。

 

SL-P777は、MASH搭載機とあって、解像度が良い印象です。低音もよく出ていて、個人的には好きな音です。

 

この機種はコンデンサーの不良によって再生ができなくなることがあります。修理方法についてはこちらにまとめてあるのでご参照ください。