金徳洙先生の公演の感想 | ZUIZANのブログ~一打一心~世界はリズムであふれかえっている

金徳洙先生の公演の感想

こんばんは。いつも読んでくださり、ありがとうございます。



昨日の、韓国の伝統打楽器チャング(チャンゴ)演奏家、金徳洙(キム・ドクス)先生の公演は、すばらしかったです。感激しました。



前半はチャンゴ散調(サンジョ) 。チャンゴひとつで演奏します。



韓国のそれぞれの地方のお祭り囃子の中のチャンゴの部分だけを、舞台で演奏するために再編成した『ソルチャンゴカラク』や巫楽(韓国のシャーマン・祈祷師)のリズムを打ち、旅芸人たちが歌った月山歌(ウォルサンガ)も歌われていました。



先生のチェ(バチ)さばきが、すごかったです。曲が始まってから終わるまで、超絶技巧にくぎづけになっていました。



後半は、木乃下真市さんとのセッション。即興だそうです。



津軽三味線とチャンゴ。合いますね。



金徳洙先生と、木乃下さんとの掛け合いはまさに『会話』でした。



休憩をはさんで



木乃下さんのソロ。津軽民謡、『十三(とさ)の砂山』『じょんから節』あと一曲が思い出せないです。



最後の曲は、金徳洙先生が立って演奏するいで立ちで登場。頭にはサンモ。(長く白いリボンのようなものが上についている帽子)額には白い花。(布で形作る)チャンゴは体にしっかりとサラシでくくりつけられています。




これも即興でしたね。先生はクッコリ(早い3拍子)~フィモリ(早い4拍子。クッコリよりもテンポアップ)を打っていました。



フィモリでは、サンモを回し、最後には、くるくるまわったり、横に飛んだりしながら、打っていました。すばらしい芸でした。



韓国式フィナーレは、ティプリと言って、演奏家も客も一緒に踊るのですが、



昨日はステージが狭く、自分は断念しました。


踊っているひとは楽しそうでした。ほかのお客さんは手拍子していました。



終演後、先生の本『世界を打ち鳴らせ サムルノリ半生記 清水由希子氏訳 岩波書店刊』にサインを頂きました。



金徳洙先生、木乃下さん、お二人の芸を堪能しました。すばらしい芸人たちです。



木乃下さんの演奏は久しぶりに生で聞きました。うまいですね。津軽三味線も素敵ですね。


途中三味線の皮が破れるハプニングがありましたが、無事にステージをつとめていました。



昨日の公演は良い思い出になりそうです。



ありがとうございます。