Il Paese Dei Balocchi (イル・パエーゼ・デイ・バロッキ) イタリア | pulsar21

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          1972年 子供達の国


 万華鏡から覗いてみたようなアルバムジャケット。ギター・ベース・ドラム・キーボードの基本構成にバンドメンバーではないClaudio Gizzi(クラウディオ・ジッジ)のオーケストラ・アレンジを加えて、遠くで子供達が遊んでいるのを眺めているような幻想的な世界を表現しています。1曲目「.夢の国へ」とエンディング「夢から覚めて」以外は実にゆったりと、美しくありながら悲しみや暗さを感じさせるような音作り。幻想的なこのアルバムを象徴するような4曲目「逃亡(Evasione)」、静かに始まります。


01.夢の国へ
 (Il Trionfo Dell'egoismo, Della Violenza, Della Presunzione E Dell'indifferenza)
02.あきらめ
 (Impotenza Dell'umilta E Della Rassegnazione)
03.希望の唄
 (Canzone Della Speranza)
04.逃亡
 (Evasione)
05.子供達の国
 (Risveglio E Visione Del Paese Dei Balocchi)
06.子供達との出会い
 (Ingresso E Incontro Con I Baloccanti)
07.愛の調べ
 (Canzone Della Verita)
08.自己陶酔
 (Narcisismo Della Perfezione)
09.虚栄
 (Vanita Dell'intuizione Fantastica)
10.夢から覚めて
 (Ritorno Alla Condizione Umana)

 邦題から想像できる事は、夢の中でうなされて彷徨っている時に子供達の国を見つけた、という事でしょうか。1970年代末、キングレコード「ユーロピアン・ロック・コレクション」パート8として、ニュー・トロルスの「アトミック・システム」などど一緒に紹介されたイル・パエーゼ・デイ・バロッキのこのアルバム、イタリアには数多くある「たった1枚のアルバムで終わってしまった」バンドでした。

 チャーチオルガンの独奏、ラスト10曲目「夢から覚めて(Ritorno Alla Condizione Umana)」、ドラマチックなエンディングです。


 ダンテ「神曲」をテーマにした Metamorfosi(メタモルフォシ) が2004年に発売した天国篇3rdアルバム「Paradiso (パラディーゾ)」のエンディング「星の教会(La chiesa delle stelle)」とダブります。メタモルフォシはもしかしたらイル・パエーゼ・デイ・バロッキのこのアルバムを参考にしたのかもしれません。

 集中して聴いていると瞑想の世界に入ってしまいそうな、とても不思議な魅力を持ったアルバムだと思います。