家にアンティーク家具のように

オレが物心ついてから

一度も活躍することなく

壁に吊るされていた古時計。

30年ぶりと書き込みながら

実際のところは何年使われていなかったのかわからない古時計。


新しい家や、新しい物や

最先端のデジタルに憧れていた子供時代。

築120年の古い家や古い物に囲まれて生きたからこそ

古いものが嫌いだった子供時代。


今となっては古い物が
逆に新鮮に感じてしまうから不思議だ。



古い物と新しいものを比較すると

本質的な意味での違いというのが

ほとんど無い。
ITなど新しい分野の物は別


時計に関しても

時間を知るという意味では新しいも古いも無い。


ただ違いとすれば手間がかかるかどうか。

今の時計は乾電池を入れれば一年くらいは何もせずに時間も狂うことなく動いてくれる


この古時計は30dayの30日に1回はゼンマイをまかないといけない。

時刻を刻むチックタックの時間も



この丸い金属の微妙な位置で早くなったり遅くなったりする。

この丸いのが下に下がると時間は遅くなり、

上に上がると早くなる。


時計も本体が真っ直ぐじゃないと
正確に60のリズムを刻んではくれない。



このような手間があるかないかだけで

時間を知るという意味に関しては

古いも新しいも無い。



そして手間がかかると言っても

出来る人からすれば数秒で終わる程度の手間で

出来るようになってしまえば

手間とさえ思わない。






今回の柱時計を治したのは

初めての経験だったけど

スゴくスゴく考えさせられる

とても良い経験になった。





ଘ(੭ˊ꒳​ˋ)੭✧