あと数日といわれ,それがいつになるのかわからないことが,このところの悩みである。
家族には,いつおじいちゃんが逝ってしまうかわからない状態であることは伝えてある。
みんないつ知らせが来てもいいように,心の準備をしてくれている。
一番困るのは,父の容態が全くわからないことである。
ホームにいる時には,絶えずケア情報をネットで確認することができたが,
病院だと全く情報が流れてこない。
今日の体温は何度なんだろう。血圧は?そして血中酸素濃度は?
食事を何パーセント取り、尿や便の量までこと細かく知らせてくれるのがホームである。
ときには知りたくないような情報も、リアルな文章で知らせてくる。
しびれを切らして,日曜日の朝,病院に電話をしてみることにした。
思いのほか丁寧な対応で,父の病室を担当している看護師が説明してくれた。
熱がなかなか下がらないこと
1分間にマックスの10Lの酸素を送っていたが,今は8Lになっていること
食事は点滴のみであること
あとは専門的な用語が多くて,あまりよく理解はできなかったが,
とりあえず,まだ危篤状態ではない感じであることはわかった。
自分では何もできないことはわかっているのだが,どうしても心がそわそわしてしまう。
しかし、熱があるということは父がまだ生きようと頑張っていることの証である。
それを考えたとき、私も頑張らねばならないと思い始めた。
睡眠不足で少々疲れ気味ではあったが、
エアロバイクを30分ほど漕ぎ,筋トレマシーンで体をいじめてみると,思いのほか元気が出てくるのだった。
これから先のことを案じるのは、父が旅立ってからでいい。
「今やるべきことに集中しろ!」
認知前の父なら,そういうに違いないのだから。