これまで長い間、
人の臓器や代謝、、身体の中のはたらきは、
脳の指令が出す指令で臓器同士が会話して、
その指令に従ってそれぞれのパーツが活動してると信じこまれてきました。
なんと、それが2007年にスイスの呼吸内科の先生
ヤン、ロトバル博士が出した論文により覆されたのです。
その主役はエクソソーム(exosome)
エクソソームは、臓器同士のやりとりの際に、
使われる、1/10000ほどの小さなメッセージカプセルです。
手紙を包んでいる封筒のようなもの。💌
中にはマイクロRNAと呼ばれるメッセージ物質がつまっております。それが例えるならばお手紙ですね。
例えば心臓の細胞からエクソソームが放出されると、体内をめぐって腎臓へと届けられます。
するとそのマイクロRNA(メッセージの内容)により、
腎臓はその内容に従って、心臓を助けるために
「よし!おしっこをつくって血圧を下げるぞ〜✊」
などと、行動するのです。
こうしたメッセージ物質の多くは、
エクソソームに包まれて運ばれることが次々に明らかになっててきたのです。
私達の体の中を駆け巡るエクソソームはなんと100兆個!!
人間の体の細胞数はだいたい37兆個あるといわれておりますので、
1つの細胞が沢山のエクソソーム(封筒とお手紙)を各細胞へ分泌しているということです!
臓器同士は膨大なやりとりを繰り返しているんですね〜❗️❗️
更にエクソソームがどんなメッセージを持っているのかを明らかにすることで
なんと、その方の持つ、病気の兆しを超早期発見することが可能になります!💪
これまでの健康常識に大変革をもたらしている
エクソソーム。
その可能性は計り知れません。
一例として、心筋梗塞に生かそうとする研究をご紹介致しますね✨
心筋梗塞は発症すると細胞がまたたく間に壊死し、
一命を取り留めても、心臓を元どおりにするのは困難とされています。
心臓は新しい細胞に入れ替わるスピードが極めて遅いからです。
50年かけて入れ替わるのは、なんとわずか3割程度。
ところが心臓の中に潜むエクソソームの中に
ごく僅かですが、
心臓の細胞を再生させるメッセージを持った
マイクロRNAが含まれていることがわかりました!
するとそのマイクロRNAを増やせば
「どんどん細胞を増やそうよ〜❗️」と細胞達が一気に活動してくれるわけです。
その実験はこちらです。
↑の画像の下の白い部分は細胞が死滅し数が減っています。
一方、マイクロRNAを増やした心臓は
細胞が再生して元気な状態に戻っていきました!
これをうまく使えば、心筋梗塞を治すことが可能になるということです。
このようにエクソソーム研究によって
医療の世界に革命が起きそうになっているのです。
このカプセル(封筒)の中に様々なメッセージが閉じ込められているんです☝️💌
国立癌研究所の分子細胞治療研究分野プロジェクトリーダー落谷孝広先生は、
「病気になると、病気にかかわるエクソソームの数が何十倍にも増える
エクソソームがsosを出していたり
エクソソームの中には細胞が発したなんらかのメッセージが込められている。
そこには全く想像もつかなかったメッセージや情報がある場合もあり、
エクソソームとマイクロRNAこそが
メッセージ物質の役割を果たす主役だ!」
と、おっしゃっております👍
そもそも、ヤン・ロトバル博士らは、なぜエクソソームの存在に目をつけたかというと
マイクロRNAというのは、
拡散物質で、本来とても不安定な物質なので
血液中にでてくると一瞬で破壊されるはずなのに
「なぜ安定して常に出ているのだ?
おかしい!やっぱり理由があるはずだ」
というところから、彼らはエクソソームという発想を持ってきて
その中にマイクロRNAは大事にパッケージングされているのだという事実に辿り着いたそうです。
エクソソームは脂質二重膜という脂の膜でできておりますので
それに包まれたマイクロRNAは壊れずに届けられるのです💪
さて、次はエクソソームも中身をご説明していかますね。
実はたった22個の塩基の連なりです。思ったよりもシンプルですね。
塩基は、様々な種類があり、更に配列も何パターンもあります。
アルファベットのように文字列が変われば意味が変わるということです!
この塩基の順番が色々と組み変わって
それによってメッセージの種類が変わってくるのです✨
まさにお手紙ですよね。💌
これは大きな発見で、
新たな治療への期待が持たれております。
それは癌治療。
癌細胞もまたエクソソームを分泌していることがわかったのです。
この研究で世界をリードしているのはなんと
日本の落谷先生です!誇らしいですね…✨
癌細胞はエクソソームを自分自身が生き残る手段としてとても巧みに利用し、増殖しているということを突き止め、
更にこの性質を治療に応用しようとしております。
癌細胞が人を死に至らしめる、最大の要因は転移です。
最初は小さな細胞だった癌は
あちらこちらへ転移することにより
人を死に至らしめます。
癌細胞の転移のメカニズムはこれまで謎でしたがエクソソームの研究によりそれが明らかになってきました。
癌細胞が放出したエクソソームは、
血管の壁の中へ向かいます。
そこで、「もっと栄養が欲しい!」
というメッセージ物質を血管に渡すんです。
血管を作る細胞は、仲間からのメッセージと勘違いしてしまい
「おっけー!👌」と、癌細胞へ向かって血管を伸ばし始めるのです。
↑
こちらのように。
なりすましです!!
血管を作る細胞は騙されてます。
こうして、癌細胞は増殖に欠かせない酸素や栄養分を奪い取ろうとしているんです。
詐欺師ですね。
更に、癌細胞は自分に攻撃を仕掛けてくる免疫細胞にもエクソソームを放出していました!👿
本来免疫細胞は、癌細胞をやっつけるはたらきがあります。
そんな敵である免疫細胞に対して癌細胞は、
仲間のふりをして「攻撃するのをやめてよ😣」
と、メッセージをエクソソームを使って免疫細胞に送りつけます。
すると、受け取った免疫細胞は
またまたメッセージを真に受けて癌細胞を攻撃するのをやめてしまう。
騙されてます。
エクソソームを利用した癌細胞の巧妙な悪だくみです。
しかし落谷先生はこれを逆手にとって、
癌の転移を押さえ込む戦略を編み出しました!
癌の転移の元となっているエクソソームを封じ込めれば癌の転移を抑えられるという発想✊
その方法はある特殊な抗体
癌細胞に目印として貼り付けます。
すると、免疫細胞が癌細胞を簡単に見つけられるようになり、
癌細胞を食べ始めるというものです!
敵だということをわからせて攻撃しやすくするんですね👊
マウス実験では、この目印をつけていないマウスの癌細胞を持ったマウスは赤く見える部分が転移しています。
しかし目印を加えたマウスは、ほとんど転移が見られなかったのです!
癌細胞の数を分析すると
なんと、90%も癌細胞の数が減少していて
転移を抑えられることがわかったのです!!
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