更年期によるホルモンバランスの不調とスキンケア

誰もが迎える更年期…女性の多くは50歳前後で生理が止まる「閉経」を迎えます。この閉経をはさんだ前後5年の約10年間を「更年期」と呼んでいます。

更年期の女性が経験する不調は、実にさまざまで、200種類以上もあるといわれています

時には、明日の体調も読めなくてお仕事に支障が出てしまったり、お友だちにランチを誘われても行きたいのに行けなくなるほど、辛い症状を抱える方もいらっしゃいます

更年期障害の症状は大きく分けて3種類

血管の拡張と放熱に関係する症状

ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗など

その他のさまざまな身体症状

めまい、動悸、胸が締め付けられるような感じ、頭痛、肩こり、腰や背中の痛み、関節の痛み、冷え、しびれ、疲れやすさなど

精神症状

気分の落ち込み、意欲の低下、イライラ、情緒不安定、不眠など

更年期障害の特徴の一つは症状が多彩なことですが、これらが他の病気による症状ではないことを確認する必要があります

症状の重さも人によって違いますし、いくつもの症状が重なって現れたり、日によって違う症状が現れることもあるんです

からだに異常がないのに自覚症状が現れる「不定愁訴（ふていしゅうそ）」は更年期症状の特徴といえます。複数の症状をもつ人はとても多く、更年期障害の自覚のある人の中では８割以上の人が５つ以上も症状をもっているという報告もあります。

更年期障害は、「我慢すれば治る」という種類のものではありません

正しい知識を持ち、更年期障害を自覚することが大切です。また同時に、家族など周囲の人が気付いてあげることも大切でしょう。

日常生活に影響が出るほどになれば、医師の診断をきちんと受けて治療を行う必要があります。最もよいのは、更年期外来のある婦人科を受診することです

更年期障害の治療は主に2つ

ホルモン補充療法(HRT)

漢方療法の2つがあります。

これ以外に、薬剤よりもカウンセリングや心療内科受診が有効な症状もあります。

更年期にさしかかるお肌の変化

肌の変化は、加齢に伴って減少する女性ホルモンの影響によるもの。

皮脂の分泌を促す「プロゲステロン」が減り、乾燥したり、しわが増えたりする。

肌の弾力を支えるコラーゲンを増やす働きのある「エストロゲン」も減り、たるみやすくなります。

「肌質が変わって硬くなった」や「肌にハリがない」

「いつも使っている化粧品が浸透しなくなった」と感じる人が増加します。

更年期は、スキンケア方法を見直すタイミングなんです

洗顔する際は、洗顔料をよく泡立て（洗顔ネットをお使いいただいても）皮膚をこすらないようにする。

余計な角質が溜まっているとお肌に必要な栄養分が行き渡らないので、週に一度は角質ケアをする。

肌が敏感になっているときは、コットンを使用するのではなく手のひらに直接取り、指と手のひら全体を使って顔に押し当てるハンドプレスを。

皮脂量も減るので、シートマスクや美容液を使用した後はクリームを加えることをおすすめします

乾燥して肌が敏感になっているので、優しくケアすることが大切なんです

更年期は子供の独立や親の介護など環境の変化が激しく、ストレスがたまりやすい時期でもありますねストレスも肌に悪影響を及ぼす。スキンケアがリラックスタイムになれば、ストレス解消の一助になると考えます

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