Louis Roederer Crystal 2000
Loius Roedererのフラッグシップ、クリスタル2000を開けました。
(ちょっといいことがあったので、お祝いです)
実は、クリスタルには抵抗がありました。だって、マライア・キャリーが愛飲しているとか、人気のヒップ・ホップ・アーティストが歌詞に登場させたりしているといった派手なイメージが付きまとわっていて、実力以上にもてはやされているのではないかと思っていたからです。
それでも、このクリスタルをきちんと飲んでみようと思いました。
こんなときのためのグラス、ロブマイヤーのチューリップAに注ぎました。
クリーミーで繊細なムース。口当たりは軽やかなのに飲み込んでみると重厚な後味。そしてキレもある。ピーチとブリオッシュの香り。甘味と酸味が究極にバランスしている。ふわーんとした球体を想わせるテクスチャー。いつまでも続く余韻・・・・・。その完璧さには隙がありません。
クリスタルは美味かった!
最近出始めた2002年は、6年間の瓶熟成を終えたばかりでまだまだ堅いけれども、2000年よりもさらに良くなっているとのこと。また、2007年からは本格的にビオディナミを導入して、その酒質のエネルギー感をさらに増大させているとのこと。これから出るクリスタルをヴィンテージ毎に入手して、その変化を楽しみたいと思いました。
余談ですが、ルイ・ロデレールのルゾー氏がラッパーたちに愛飲されていることに嫌悪感を示すような発言をしてしまったことに対して、「人種差別だ」とクリスタルのボイコットが始まったとのこと。あるアーティストのビデオクリップを見たら、クリスタルを断って別のシャンパーニュを取り出すという場面が出てきました。
でも、クリスタルのボトルって美しくゴージャスで、ロシア皇帝アレクサンドル2世のために作られた由来も併せて、いかにもアメリカのセレブ好みの王道を行っていると思います。それを差し置いて不適切な発言をしたりとか、それじゃあボイコットだ逆宣伝だと自分の影響力を誇示するような行動をしたりとか、なんか滑稽です。このシャンパーニュがどう使われても自由なはずですが、肝心の中身の液体が実に真面目に手間暇をかけて造られているということが忘れ去られているような気がします。ルミウールが毎日手でボトルを1/8回転している姿を思い浮かべると、辛いですね。
ルイ・ロデレールさん、私達には、この底に凹みのない重厚なボトルも、オレンジのセロファンも、豪著な箱も要らないので、その分を安くしてください。今はエコの時代です。この際、中身だけに集中できるように「脱セレブ」ボトルに変更したらどうでしょうか![]()
飲んだ日:2009.5.30
購入店:エノテカ広尾本店
価格:定価の20%引き(クラブ・ルイ・ロデレール割引)


