いよいよ感動のゴールに向けての後半戦です
70kmポイントを通過し、制限時間の16時間まではあと6時間弱。
普通に考えれば30kmを6時間あれば、ほぼ歩いても完走出来るであろう時間です。
ほっと安心してしまう反面、残り30kmで何かトラブルが発生する可能性もあります。

しかし、この時私の心の中を大きく支配していたのは、安心感でした。
それを助長するように、目の前に現れたのは大きく上下にうねった道路でした。まるでジェットコースターのような・・・
いくつもの丘を越えて道路はアップダウンを繰り返します。
70kmを走った足には急勾配の上り坂を走る余力はありません。上りは早歩き、下りはゆっくり走るのが精一杯。
しかも下り坂が楽というワケでもなく、膝への負担が重くのしかかります。

80kmを過ぎて、やっとジェットコースターから開放されたと思ったら、平地でも歩く気力が減退してしまいました。
この辺りまで来ると前後のランナーもまばらになってきて、まさに孤軍奮闘といった感じです。前後で視界に入るランナーは2~3人の時もあります。

まわりも歩いているので、どうしてもそちらに流されてしまいます。スタートしてから13時間くらいが経過しているので、疲労もピークに達しているのでしょう。
それでも時々は意を決して走り出すのですが、500mくらいが限界でまた歩き始めてしまう状態です。それでもゴールに向かって少しずつですが近づいているには違いありません。
長かったですが、ようやく90kmポイントを通過。もう時計を見る余裕もなく、時間は覚えていません・・・
でも残り10km、完走がより実感できたのだけは確かでした。
と同時に太陽が西の空に沈んでいき、きれいな夕焼けとともに夜が近づいてきます。

宮古の夜は暗いです。スタートした時も暗かったけど、再びあたりが暗闇に包まれます。
バッグからライトを取り出して帽子に巻きつけます。前方が明るく照らし出され、再び一歩ずつ前に進みます。
最後にランナーがすれ違う来間大橋にさしかかりました。島を折り返してゴールに向かうランナー達が元気に「もう少し!」と声を掛けてくれます。
そうかもう少しか!頑張ろう!と最後の気力を蘇らせてくれました!

来間島にある最後のエイドでは温かいレモネードをいただき、身体も暖まりゴールへ向かってGO!
95kmポイントを通過、残り時間は90分。もう大丈夫でしょう。

ゴールの東急ホテルリゾートの明かりが見えてきました。そして残り1kmの表示が目に飛び込んできます。
99km完走、あと1kmでゴールです!

ホテルの正面入口を横切り、感動のゴールへ飛び込みました~
15時間9分33秒。100km完走です!

大変だったけど、終わってみれば楽しかった100kmの旅。
1日がかりでしたが、こんな充実した意味深い1日は初めての経験です。

「また100km走りたいか?」と聞かれれば、今は「もういい」と答えるでしょう。
でも、またどこかで100km走る自分がいるような気がします。
出走者 517名
完走者 395名
完走率 76.4%
