みゆきさんへのクリスマスプレゼント
以前ご紹介した感性豊かなみゆきさん(仮名)。みゆきさんは言葉を話すことはできませんが、ひらがな表を使って豊かな言葉を紡いでくれる方です。
「お花がくつをはきました」などの素敵な言葉を紡いでくれる彼女との時間は宝物です。
インフルエンザで デイサービスをしばらくお休みしてたみゆきさん。
10日ぶりにデイに来はった時、ひらがな表はかなり傷んでました。
みゆきさん、もどかしい時は タオルやひらがな表を噛んでしまうこともあるんです。
インフルエンザと戦ってるとき、気持ちがうまく伝えられず、身体も心も さぞしんどかったんやろうとお察ししました。ご両親も看病で一生懸命だったことでしょう。
みゆきさん、バグしてくれました。
もっと楽に、楽しく!新しいひらがな表
新しいひらがな表を作ってみました。
「もっと楽に、楽しく!」表面にはいつものようにひらがな その下に数字と わたし、あなたと入れてみました。
裏面に「大好きなお話のタイトル」を並べました。
パートさん達と一緒にみゆきさんの好きな物語を思い出しながら書きました。
好きな物語のタイトルを、一文字ずつ指で追うんも、毎回、たいへんな作業です。
伝わらないと、みゆきさんのストレスも増します。
指一本で「これ読んで」とすぐ伝わるようにしました。 伝えるみゆきさんも受け止めるヘルパーも 少しでも早くわかりやすくを目指しました。
指先で 通じ合った瞬間と、仲間からの嬉しい言葉
新しい表を渡すと、みゆきさんは真剣に裏面を見つめてくれました。 「読みたい物語を 指さしてね」と伝えると、私の顔をじっと見て「あー、あー」と声を出しながら、「ながぐつをはいたねこ」を指差してくれました♪
それを見ていたパート職員さんが、 「ぷくぷくさん、このひらがな表、ええですね。写真撮らせてください」と言うてくれたんです。
「世界に一つの素敵なクリスマスプレゼントですね」 と言ってくれたのが、嬉しかったです。
みゆきさんプロデュース!世界に一匹の「紫色のねこさん」
この日の私への リクエストは『長靴を履いた猫』。 読み終えたあと、「絵も描いてみましょう」とお誘いしました。 クレヨンは、お好みでは無かったようです。
と聞くと、みゆきさんの感性は輝き出しました。
猫の色は?「紫色」
目は、「赤色」。を彼女は選びました。
斬新です。
一つ一つをみゆきさんのご希望を確認しながら、パーツを組み合わせるように描きました。
靴の色と形、マントの色と形、帽子のいろと形。
赤いブーツに、緑のマント、黒のお帽子、全て一つ一つ、みゆきさんに選んでもらいました。
根気よく選んでくれて嬉しかったです。
私が輪郭を描き、仕上げの色塗りは二人で一緒にと提案しました。 みゆきさんは左手を出しました。
みゆきさんは左利きなのかも?!
私の手に重ねて一生懸命色を乗せてくれました。
幸せの合言葉は「カラバこうしゃく」
物語のカラバ公爵が幸せになってよかったね。猫さんのおがげやね。
みゆきさんもにっこり。私もにっこり。
みゆきさんプロデュースの猫さん完成です。一生懸命 色を塗ってくれてありがとうございます。
新しいことに挑戦するのも勇気がいりますね。
踏み出してくれてありがとうございます。
ご両親がとても喜んでくださったと伺い、嬉しかったです。
みゆきさん、メリークリスマス!
あなたがにっこりしてくれて嬉しかったです。
↑みゆきさんは幸運の女神さまかも。
二重の虹に出会えました♪







