今回、感想を書かせていただくのは綾里けいし先生の『異世界拷問姫』という私が一番好きな作品です。異世界拷問姫は一年くらい前に読み終えているのですが「やっぱり語りたい!」ということで感想を書かせていただきます。
これから書く感想はタイトルにある通り二週目をした感想であるため六巻の最後を知ってなおどう思うかということに重点を置きますのでご了承ください。
まず読み直して思ったことは『やっぱりすげぇな』ですね。本当に綾里先生の作品は文章が綺麗で凄く物語に引き込まれるんですよ。私自身、異世界拷問姫にハマったのは綾里先生の文に鳥肌が立ち、惚れたからと言っても過言ではありません。そして読み直して思ったのが櫂人君が凄く初々しいってことですね。
『狂王』になった櫂人君は俺様系でめちゃくちゃカッコよくて私好みなのですが一巻の櫂人君はそこまで俺様系じゃなくて非常にギャップ萌えというものがありました。
しかしこの一巻ってかなり後々に生きてくるんですよね。
一章→櫂人君が異世界に来る
二章→櫂人君が生きる目的を得る
三章→櫂人君に家族ができる
四章→櫂人君が初めて安心というものを知る
五章→特になし
六章→櫂人君がこの世界に来て変わったのだと自覚する
という感じに後々に大きく活きる櫂人君の成長記録が一巻になっていたんですよ。
特に二章のノイエが死に際に言った言葉は最後まで櫂人君という人間を構築する大きな鍵となってきます。
そして二章はあの肉屋の登場です!
しかし今回は新鮮な内臓をエリザベートに運ぶだけで特に思わせぶりな発言はありませんでした。
期待したのに残念!
そんな感じで読み進めていきヴラドと決着をつける六章まで行きましたが六章は二週目だからこそ櫂人君とヴラドの会話が面白い!
ヴラドの提案や櫂人君の葛藤がホントに良いです。それと最初に会った時の
ヴラド『後継者にならないか?』
櫂人君『断る』
は最初にエリザベートと会った時と同じですね。
綾里先生はそれを意識して書いたのでしょうか🤔
そしてヴラドを倒してエピローグ。
これはもう本当に読んでて辛かった。
平和そのもので六巻まで読むとどうしてもあんな日々が何時までも続いてほしいと思ってしまいます。それに櫂人君が初めて笑顔になったりと心に刺さる描写が多いです。
櫂人君はこのエピローグの日々を愛したからこそ最後にあのような決断をしました。
そしてエリザベートもこの日々を心地好く思ったからこその六巻最後のあのセリフです。
このエピローグは間違いなく櫂人君、エリザベート、ヒナにとって最も幸せで良い時間を過ごせたのだと思っています。
まぁそんな感じで一巻二周目を読み終えたわけですがやっぱり拷問姫は良いですね。
読み直して全体の流れを振り返ると本当に美しいです。
ではそろそろこの辺でお開きとしましょう。
近いうちに二巻の二週目の感想も挙げますのでどうぞよろしくお願いします。
また、七巻発売までには六巻までもう一度読み終わりたいところです。