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「ドーヤケ」ってご存じですか?

   子どもの頃,シーム地方では,道に落ちている汚物を踏んだり,触れたりしたときに,一緒に遊んでいた子どもたちから「ドーヤケ」と言って,囃し立てられました。他の子は手の人差し指と中指を交差して,「ドーヤケ」に感染しないようにします。

 

 そうしているうちに,誰か勇気のある子が「ドーヤケ」の子を救います。「ドーヤケ」の子は,両手の親指と人差し指で〇を作り,チェーンのように繋げます。救い手は手刀でそのチェーンを「ドーヤケ切った。オイ(私)切った。」と言って,切ります。その儀式が済むと子どもたちは,何か別の遊びを始めます。

 アニメ「千と千尋の神隠し」の中で「エンガチョ」が出てきたので,「ドーヤケ」のことだ,とちょっとうれしくなりました。

 

 汚物は「けがれ」であり,「けがれ」を忌避する日本人の民俗学的思想が子どもたちの中にも浸透していたのだと思います。

 

 前置きが長くなってしまいましたが,実は大人になってから初めて,昨日「ドーヤケ」を経験してしまぃました。

 

 シーム家では,ペルルのトイレとしてラージサイズをリビングに一つ,シームの部屋の入口に一つ,レギュラーサイズをケージに一つ設置しています。

 

  昨日は,洗面所のフェンス前とトイレ前でウンPをしました。洗面所の前は,薄暗かったため,シームは気づかずに踏んで,足の裏にべったりとつけてしまいました拭き取っても洗ってもなかなか取れず,犬のウンPはすごいぞ。まさに「ドーヤケ」です。

 

 ペルルは家族が入るところに自分だけ入られないことに,強い不満を持っていました。シームがトイレに入る度にものすごく吠えます。トイレから出るまで,じっと待っていて,抱っこを要求します。それに,家族の見ているところでウンPをするのが,恥ずかしかったようです。女の子なのでピンクハート

 そこで,ケージにトイレをなくし,本当のトイレの前に,洗面所の前にもホームセンターで安いレギュラーサイズのトイレを置きました。

 今朝は,早速洗面所前のトイレにウンPをしていて,うれしそうにお尻を拭いてもらいに来ました。

 

 ビションフリーゼを家族として迎える,ということは,本当に人間の子を家族として迎えることなんだなぁ,ということを「ドーヤケ」を通して,改めて思い知らされたシームでした。

 

 

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