ダイエットのために、バター・ラード・牛脂などの脂を控えなきゃ!
と、思っているそこのあなた!
安心してください。
3つの視点から動物性の脂質についてお伝えしましょう。
②動物性脂肪には美容成分が含まれている
③人類の歴史からみると、狩猟採取時代から動物性脂肪を摂ってきた
追記
④脂質自体は太らない・人体の大切なエネルギー源
①脂肪酸でみると、ラードもオリーブオイルも主成分は同じ
ラードなどの常温で固まっている油を飽和脂肪酸
オリーブオイルなどの植物性の油は不飽和脂肪酸とざっくり分けられます。
一般的には、ラードなどの脂は常温でも固まっているので、食べるとその脂が血管内に溜まって動脈硬化になる・・・なぁんて事言われています。
そんなこたぁ~ありません。
ラードなど不飽和脂肪酸に失礼極まりないです。
動物性脂肪はわたし達の健康にとても寄与してくれているというのに・・・・
(動脈硬化症の機序はまたの機会にお伝えしたいです。)
動物性脂肪も植物性脂肪も以下のように色々な脂肪酸のブレンドで出来ています。
飽和脂肪酸
一価不飽和脂肪酸
多価不飽和脂肪酸
n-3系多価不飽和脂肪酸
n-6系多価不飽和脂肪酸
オリーブオイル
脂肪酸総量 94.6
飽和脂肪酸 13.3
一価不飽和脂肪酸 74.0
多価不飽和脂肪酸 7.24
n-3系多価不飽和脂肪酸 0.6
n-6系多価不飽和脂肪酸 6.6
ラード
脂肪酸総量 92.7
飽和脂肪酸 39.3
一価不飽和脂肪酸 43.6
多価不飽和脂肪酸 9.8
n-3系多価不飽和脂肪酸 0.46
n-6系多価不飽和脂肪酸 9.35
オリーブオイルの一価不飽和脂肪酸は74.0
ラードの一価不飽和脂肪酸は43.6
両者の一価不飽和脂肪酸はほとんどがオレイン酸です。
オリーブオイルのオレイン酸の健康効果がもてはやされていますが、ラードにだってオレイン酸が豊富に含まれています。
牛脂やラードの主成分はオリーブオイルと同じく一価不飽和脂肪酸で、そのほとんどがオレイン酸だってことおわかりいただけましたか?
何となく「そうなのね!」と思っていただけたら嬉しいです。
②動物性脂肪には美容成分が含まれている
動物性脂肪に含まれる、パルミチン酸・ステアリン酸など美容にいい脂肪酸が含まれています。
パルミチン酸はLDLコレステロールを減らし、HDLコレステロールを増やしてくれる働きがあります。
(実をいうと、このHDLコレステロールもLDLコレステロールもどちらも人体には必要なコレステロールであり、本当の悪玉コレステロールは別にあるのですが、これもまたの機会にお伝えしたいです)
また、ステアリン酸は動植物性脂肪の飽和脂肪酸で、抗酸化作用や保湿作用、抗菌作用などがあります。 そのため、体内から失われると肌が老化しやすくなり、たるみやシミの原因となるそうです。
③人類の歴史からみると、狩猟採取時代から動物性脂肪を摂ってきた
現代人の消化器官やその代謝は、何万年も前の狩猟採取時代の消化器官と変わらないと聞いたら、びっくりですよね。
狩猟採取時代といえば、わたし達のご先祖様達は、狩りをして命を繋いできました。
動物や魚介類などですね。
動物性脂肪がからだに悪影響を及ぼすならば、とっくの昔に人類は滅んでいたと思われます。
自然の動物の命をいただいて、人類は現代まで命を繋いできたんですね。
追記
④脂質自体は太らない・人体の大切なエネルギー源
わたしのこのブログをお読みの方は、「人間が太る機序」をご存じかと思われます。
今日初めましての方に、「太る機序」をざっくりお伝えしますね。
ごはん・パンなどの炭水化物や甘いスイーツを食べて、太る(脂肪が増える)仕組みは以下の通りです。
①炭水化物(食物繊維+糖質⇒このうち脂肪になるのは糖質)を食べる
↓
②食べた糖質は消化酵素の働きで“ブドウ糖”に分解され小腸から吸収される
↓
③急激に血糖値が上がり、それを下げるために瞬時に膵臓からインスリンが分泌される
↓
④インスリンの作用で脂肪細胞に中性脂肪として蓄えられる
つまり、余分な脂肪は“血糖値の上昇”によるものなのです。
動物性脂肪も植物性脂肪も血糖値が上がらないので、肥満ホルモンであるインスリンを分泌することはありません。
なので、脂肪を摂っても太ることはありません。
安心して、動物性脂肪は美味しくいただきましょう。
今日も文字だらけの長い文章をお読みいただき、ありがとうございます。