油っこい食べ物を食べたから?

 

アクネ菌のせい?

 

思春期だから仕方がない?

 

皮脂が出来やすい体質だから、仕方がない?

 

いいえ違います。

 

ニキビも糖質過剰の食事によって出来るといったら、びっくりですよね。

 

ニキビが出来る機序を、ざっくりお伝えしますね。

 

①糖質過多の食事を何年も続ける。

 それに伴い、膵臓からインスリンが大量に分泌される。

②何年も①の状態を続けると、インスリン抵抗性という状態になります。

 ※インスリン抵抗性は後ほどご説明します。

③インスリン抵抗性を来すと、血中のブドウ糖が速やかに細胞内に取り込めなくなるので、血糖値が高い状態が続きます。

また、高血糖状態を何とかしようと、さらに膵臓からインスリンが分泌されて、血中のインスリンレベルも高い状態になります。

④インスリンは男性ホルモンの合成を促し、皮脂をたくさん作ります。

⑤皮脂が過剰に生成されているので、毛穴からの排出のキャパシティーを超えてしまう。

⑥毛穴にたまりニキビが出来る。

⑦この状態で、同じように糖質過多な食事をすると、グルコーススパイクによって炎症が引き起こされて、ニキビが赤く炎症を起こすようになる。

よく、ニキビの原因として“アクネ菌”が悪者にされていますが、アクネ菌にとってはとんだ濡れ衣です。

 

アクネ菌は皮膚の常在菌で、皮脂を食べて弱酸性の脂肪酸を作り肌のバリア機能を助けてくれています。

(皮膚のバリア機能では乾燥や外からのばい菌から守ります)

 

皮脂が過剰だと、当然アクネ菌も増えますが、アクネ菌が炎症の原因ではありません。

 

なので、アクネ菌を除菌しても何の効果もないばかりか、かえって皮膚バリア機能が落ちてしまう可能性があります。

 

皮脂を増やし、炎症を来す食生活を改めない限り、ニキビは治りません。

 

糖質制限は皮脂腺の大きさを小さくさせると共に、血糖値の乱高下を来さないのでニキビの炎症がかなり抑えられます。

 

 

インスリン抵抗性とは

インスリンが組織や臓器に十分に作用しない状態です。

 

難しいですね・・・

 

ブドウ糖は単体では細胞に入れません。

細胞にブドウ糖が取り込めるドアがありますが、そのドアをノックして「今からブドウ糖が来るので入れてください」とお伺いしてドアを開けてもらう役割が、インスリンです。

 

糖質過多な食事の度に膵臓から大量のインスリンが分泌され、これが何年も繰り返されると、インスリンが細胞のドアをノックしても、細胞はドアを開けなくなってしまいます。

 

インスリンのお願いに対して、細胞が抵抗しているという状態です。

 

こうなると、通常の量のインスリンでは細胞のドアが開かないので、もっと大量のインスリンが分泌されるようになります。

 

大量のインスリンが血中にある状態は、からだにとっては良くない状況です。

 

なので、インスリン分泌が少なくてすむ食事が望ましいです。

 

糖質制限の食事は、インスリンの分泌が少ないので、からだにとてもやさしい食事といえます。

 

今日のブロブは清水泰行先生の著書「糖質過剰」症候群を参考にさせていただきました。

 

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