祇園かにかくにの夜桜 | 京都はんなりロマンチカ

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祇園白川の夜桜見物へ

 

川端通から辨財天の角を曲がり

白川南通りへ入ると
一瞬息するのも忘れるほどの美しさ!

 

柳と桜のコラボレーション

下から見上げてみた


祇園白川の桜といえばここ

 

 

 

かにかくにの桜

 

 

 

かにかくに 祇園はこひし寝(ぬ)るときも

枕のしたを水のながるる

 

この歌は、『いのち短し 恋せよおとめ』で有名な

祇園をこよなく愛した歌人
吉井勇が明治43年に詠んだ一首です

 

「かにかくに」とは

「とにもかくにも」という意味

 

昭和20年頃までは

この白川沿いの石畳の道の上にもお茶屋が立ち並び

白川を挟んで両岸ともに大変賑わっていたそうです

かにかくにの石碑のあるこの場所には
当時の文人、歌人たちと幅広く交流のあった
『大友』という有名なお茶屋があった場所なんだそうです

上の歌は
この大友の奥の間が
川に突き出した形で建てられていたため
大友に通っていた吉井勇が
その情景を詠んだものとされています

しかし第二次世界大戦下でこの区域が
建物疎開の対象になり
白川北側の茶屋は強制撤去され
現在の形になりました
 
昭和30年、友人たちにより吉井勇の古希の祝いとして
ここに歌碑が建立されたそうです
 
発起人には、四世井上八千代、湯川秀樹、大谷竹次郎
大佛次郎、久保田万太郎谷崎潤一郎、志賀直哉
新村出、里見敦、高橋誠一郎、中島勝蔵、堂本印象
和田三造、西山翠嶂、高山義三、杉浦治郎右衛門など
そうそうたるメンバーが名を連ね
以来、毎年11月8日には吉井勇を偲んで
『かにかくに祭』が祇園甲部の行事として
執り行われるようになりました

 
芸事の神様で知られる辰巳大明神
芸舞妓さんが手を合わせにこられる小さな神社です



 
風情のある祇園白川



 
 
 
 
 
 
戻ってきました
 
 

 

このあと、またまた夜のソワレへ