神去なあなあ日常 [ 三浦しをん ]
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面白かった!

三浦しをんさんの小説、好きだな~。



職業小説というの?




横浜で育った男の子が、思いがけず林業に携わることになり、

なんだかんだ言いながらも山や神去村の魅力に魅せられていく。




「なあなあ」というのは「ゆっくり行こう」とかの方言で、

神去の人々は、すべてにおいて「なあなあ」な日常。



思いがけず美人の産地である神去村で、

恋をしたり、村の行事に参加したりして少しずつ認められて

みんなに可愛がられて、村に馴染んでいく。



登場人物がみんな魅力的でいい人。

のんびりしていて素朴。

でもどこか頑固で昔気質。



映像でみたいようなお話。



で、読んでいる最中に

気が付いたら勝手にキャスティングしてました。



私の中で清一さんは西島秀俊さんになっていて、

早い段階で惚れてました(笑)



清一さん素敵だ。

冷静沈着で大人でちゃんと周りが見えていて、

面倒見がよくて、ときどきお茶目(お祭りのウナギの件が好きです)



で、奥さんの祐子さんは石田ゆり子さんか奥貫薫さん。

おっとりして、穏やかな美人さんのイメージ。



三郎じいさんは笹野高史さん。

巌さんは高橋克実さんかな?

でも、もっとごつごつした人のイメージもあるんだけど…



で、勇気はなんとなくイメージが森山未来くんなんだけど、

勇気は18歳とか19歳のはずだから、ちょっと年が上すぎるかな…



で、勇気が森山未来くんなら直紀さんは水野美紀さんのイメージなんだけど。

ちょっと気が強くて、バイクで登場する美人さん。

どうだろう?




で、大事なのはヨキですよ。

おバカで、でも山仕事の天才。

とにかく単純でパワフルでガキ大将な感じ。



イメージはわいているんだけど、「ずばりこの人」というのが思い浮かばない。

ふさわしい人が絶対にいると思うんだけど…誰だろうなあ?



…と勝手にキャスティングしているのも楽しかったです。



人も自然も山も山の神様も魅力的で、

読み終わるのが名残惜しい感じでした。



続編の『神去なあなあ夜話』が出たみたいなので、楽しみです♪



それにしても、林業ってすごい。

山って不思議。



前に観た『キツツキと雨』という映画でも林業が出てきましたが、

山で育って山で死んでいくのを当然と思っている人達。



きっと日本では、神代の時代からある職業なのかもしれないですね。